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■マダニが媒介する感染症、新たに3人確認 現在はいずれも回復 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は12日、野外のマダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症状が現れ、現在はいずれも回復した患者が長崎、佐賀、高知の3県で計3人確認されたと発表しました。
 SFTSが集団発生した中国では、致死率が十数パーセントとされており、国内で回復した人が見付かったのは初めて。国内の発症者は、死亡例5人も含めて計8人になりました。
 厚労省によると、長崎県の50歳代男性は2005年11月、佐賀県の80歳代男性は2010年8月、高知県の80歳代女性は2012年4月に発症しました。発症時に採った血液を国立感染症研究所が調べたところ、SFTSを引き起こすウイルスや、感染したことを示す抗体が検出されたということです。
 このうち佐賀県の男性は、別の病気で入院した際、入院4日目に右足にマダニがかみついているのが見付かり、長崎県の男性にはマダニがかんだとみられる跡があったといいます。
 いずれも渡航歴はなく、国内で感染したとみられ、38度以上の発熱や血小板減少などSFTSの典型的な症状がありました。高知県の女性は入院して治療し、2カ月後に退院。長崎県の男性は発症後、37日で退院したといいます。
 これまでの死亡例は山口、愛媛、宮崎、広島、長崎の各県で確認されていて、厚生労働省で詳しい感染経路を調べています。
 ウイルスを媒介するマダニは、家の中に生息するダニとは種類が異なり、国内でも屋外に広く分布し春から秋にかけて活動が活発になるということです。厚労省は、マダニが多く生息する草むらなどでは長袖、長ズボンを着用し、かまれないよう注意を呼び掛けています。

 2013年3月12日(火)




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