■緑茶、コーヒーで脳卒中のリスク低減 8万人を平均13年間追跡調査 [健康ダイジェスト]
緑茶を毎日、またはコーヒーを週に1杯以上飲む人は脳卒中を発症するリスクが1割以上低くなるという研究結果を、国立がん研究センター(東京都)と国立循環器病研究センター(大阪府)の研究チームが15日、発表しました。
研究チームは、1990年代後半に、岩手県、新潟県、長野県、高知県、長崎県、沖縄県などにある9保健所管内の45歳から74歳の男女、およそ8万2000人に緑茶や、缶コーヒーを除くコーヒーを飲む習慣を尋ね、その後、平均13年間追跡して病気との関連を分析しました。この間に、3425人が脳出血、脳梗塞、くも膜下出血といった脳卒中を発症しました。
緑茶の摂取頻度で発症リスクを比較したところ、緑茶を毎日2杯から3杯飲む人では、緑茶を全く飲まない人に比べ脳卒中を発症する割合が0・86倍とリスクが1割以上低くなっていることがわかりました。毎日4杯以上飲む人では、リスクが0・8倍にまで下がり、さらに、脳出血に限ると、毎日1杯で発症のリスクが下がり始め、4杯以上で0・65倍になっていました。
一方、コーヒーの摂取頻度で発症リスクを比較したところ、コーヒーを毎日2杯以上飲む人では0・81倍、毎日1杯飲む人では0・8倍、週に3~6杯飲む人では0・89倍と、コーヒーを全く飲まない人に比べ脳卒中を発症するリスクが低くなっていることがわかりました。特に脳梗塞に限ると、週に1杯以上飲む人で0・86倍とリスクが低くなっていました。
また、緑茶もコーヒーも両方飲まない人に比べると、緑茶を毎日2杯以上飲むか、コーヒーを毎日1杯以上飲むと、脳卒中のリスクがそれぞれ約3割低下していました。
研究チームでは、緑茶に含まれる血管を保護する物質や、コーヒーに含まれる血糖値を抑える物質が、脳卒中のリスクの低下に関係しているのではないかとしています。
研究をまとめた国立循環器病研究センター予防健診部の小久保喜弘医長は、「あくまで推察だが、緑茶カテキンは抗凝固作用などで血管を保護し、コーヒーは血管の詰まりの危険因子である高血糖を下げるといわれるクロロゲン酸がリスク軽減に関与しているのかもしれない」とし、「たくさん飲めばよいというものではないが、飲み物を緑茶やコーヒーに変えればある程度、脳卒中の予防が期待できると思う」と話しています。
2013年3月15日(金)
研究チームは、1990年代後半に、岩手県、新潟県、長野県、高知県、長崎県、沖縄県などにある9保健所管内の45歳から74歳の男女、およそ8万2000人に緑茶や、缶コーヒーを除くコーヒーを飲む習慣を尋ね、その後、平均13年間追跡して病気との関連を分析しました。この間に、3425人が脳出血、脳梗塞、くも膜下出血といった脳卒中を発症しました。
緑茶の摂取頻度で発症リスクを比較したところ、緑茶を毎日2杯から3杯飲む人では、緑茶を全く飲まない人に比べ脳卒中を発症する割合が0・86倍とリスクが1割以上低くなっていることがわかりました。毎日4杯以上飲む人では、リスクが0・8倍にまで下がり、さらに、脳出血に限ると、毎日1杯で発症のリスクが下がり始め、4杯以上で0・65倍になっていました。
一方、コーヒーの摂取頻度で発症リスクを比較したところ、コーヒーを毎日2杯以上飲む人では0・81倍、毎日1杯飲む人では0・8倍、週に3~6杯飲む人では0・89倍と、コーヒーを全く飲まない人に比べ脳卒中を発症するリスクが低くなっていることがわかりました。特に脳梗塞に限ると、週に1杯以上飲む人で0・86倍とリスクが低くなっていました。
また、緑茶もコーヒーも両方飲まない人に比べると、緑茶を毎日2杯以上飲むか、コーヒーを毎日1杯以上飲むと、脳卒中のリスクがそれぞれ約3割低下していました。
研究チームでは、緑茶に含まれる血管を保護する物質や、コーヒーに含まれる血糖値を抑える物質が、脳卒中のリスクの低下に関係しているのではないかとしています。
研究をまとめた国立循環器病研究センター予防健診部の小久保喜弘医長は、「あくまで推察だが、緑茶カテキンは抗凝固作用などで血管を保護し、コーヒーは血管の詰まりの危険因子である高血糖を下げるといわれるクロロゲン酸がリスク軽減に関与しているのかもしれない」とし、「たくさん飲めばよいというものではないが、飲み物を緑茶やコーヒーに変えればある程度、脳卒中の予防が期待できると思う」と話しています。
2013年3月15日(金)
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