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■ペースメーカー利用者、電気自動車の充電器に注意 誤作動で動悸やめまいが起きる恐れ [健康ダイジェスト]

 電気自動車の充電器が出す電磁波が心臓ペースメーカーの作動を乱す恐れがあるとして、厚生労働省は、患者が充電器に近付かないことなどを医師向け説明書に記入するようペースメーカーの製造販売業者に指示しました。
 種類によっては、53センチまで近付くと、動悸やめまいが起きる恐れがあるといいます。
 電気自動車の充電器は、自宅で使う普通充電器と、高速道路のサービスエリアなどに設置され短時間で充電できる急速充電器があります。業界団体の調べでは、普通充電器では12・5センチまで、急速充電器では53センチまで近付くと、電磁波の影響が出ることが確認されました。
 厚労省は、患者は急速充電器は使用せず、設置場所にもできる限り近付かないこと、普通充電器は密着して使わないことを説明書に記入するよう指示。利用者に注意喚起するよう求めました。
 心臓ペースメーカーの体内埋め込み数は、新規・交換併せて年間約6万件。急速充電器は2013年2月現在、全国1672カ所に設置されています。
 心臓ペースメーカーは、心臓から出る電気を感知し、装置側で電気を送るか、停止するかを決めるよう作られています。非常にデリケートな機械なので、体の外部から電気が流れた場合、心臓から電気が流れたと勘違いして作動を停止してしまうことがあります。そのため、心臓ペースメーカーを埋め込んだ患者は、体の外部にある電気が、装置に入ってこないように注意しなくてはなりません。電流が流れている場所や、強い電波、磁波が発生しやすい環境には近付かないほうがいいのです。
 日産自動車の電気自動車(EV)総合情報サイトでは、「心臓ペースメーカを使用している方は、急速充電器背面の一次電源ケーブルから電磁波が発生しているため、充電中は充電器背面に近付かないようお願いい たします。急速充電器前面から発する電磁波により、80センチ以内では影響が出る可能性がありますので、機器本体から確実に80センチ以上離れて充電するようお願いします。万が一、動悸やめまいなどの異常が生じた場合は、充電器から速やかに離れてください。埋め込み型心臓ペースメーカを使用している方は、なるべく他の方に充電を依頼していただくことをお勧めします」として、注意を呼び掛けています。

 2013年3月22日(金)




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