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■薄毛、脱毛の進行で心臓病リスクが高くなる傾向 東大のチーム発表 [健康ダイジェスト]

 薄毛、脱毛の男性は髪のある男性に比べて、心筋梗塞や狭心症など重い心臓病のリスクが高い傾向があるという報告書が3日、英医師会雑誌(BMJ)のオンライン医学誌「BMJオープン」で発表されました。
 この報告書は東京大学大学院糖尿病・代謝内科の原一雄特任准教授らの研究チームが発表したもので、重い心臓病のリスクは頭頂部が薄くなっている男性ほど高く、薄毛が進行するとリスクも上昇していました。
 研究チームは、1993〜2008年に行われた男性脱毛症と心臓病に関する6つの研究結果を分析。これらの研究では、アメリカとヨーロッパの30~80歳代の男性約3万7000人が対象となりました。
 分析の結果、頭頂部の毛髪を失った男性は、髪のある男性に比べて重い心臓病を発症するリスクが32パーセント高く、特に60歳以下ではリスク上昇は44パーセントに達しました。
 また、薄毛、脱毛の進行度は心臓病を発症するリスクの度合いに影響して、「つむじ付近のみ」「額から頭頂部」「耳の上から頭頂部にかけて全体」と薄毛、脱毛が進行するとリスクも上昇。額近くから広がるよりも、頭頂部近くのほうがリスクが高いこともわかりました。
 こういった結果から、頭頂部に脱毛がみられる男性、特に若い男性においては、心臓の血管のリスク要因を慎重に調べる必要があり、そういった男性にはリスク軽減策を推奨するべきだろうとしています。
 報告書によると、男性脱毛症のある成人男性は全体の30〜40パーセントほどで、80歳の男性では80パーセントを占めるといいます。脱毛と心臓病が関連している直接的な理由ははっきりしていませんが、脱毛症とインスリン抵抗性、糖尿病、慢性炎症、あるいは男性ホルモンの一種であるテストステロンに対する感受性との関連性を指摘しています。
 原准教授は、「将来、心臓病の自覚症状がない段階でも生活習慣を変え、予防につなげる切っ掛けにできるかもしれない」と話しています。

 2013年4月6日(土)




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