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■マダニ感染症で6人目死亡 鹿児島県の成人女性 [健康ダイジェスト]

 鹿児島県は8日、県内の成人女性が今月初め、野外のマダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で死亡したと発表しました。
 厚生労働省結核感染症課によると、国内での感染者は10人目で、そのうち死亡したのは6人目といいます。
 鹿児島県での感染者は初めて。女性は3月末に発熱や嘔吐などの症状を訴え、県内の医療機関を受診し入院しましたが、発症から約1週間後の今月初めに死亡したといいます。
 最近の海外渡航歴はなく、明確なダニのかみ痕も確認されていませんが、医療機関が今月初めに血液や尿の検体を国立感染症研究所に送ったところ、遺伝子検査でSFTSとわかったといいます。
 県健康増進課は女性の年齢などを明らかにしていませんが、介護していた人が女性の太ももにマダニとみられる小豆大のダニが付着していたのを見たといいます。
 SFTSウイルスに感染すると、発熱やせき、嘔吐や下痢など風邪のような症状が現れ、重症の場合は、血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することもあります。感染してから発症するまでの潜伏期は6日から2週間とされ、血液などを介して人から人に感染することもあるとみられています。
 今のところ有効なワクチンや薬はなく、対症療法が中心になります。
 感染予防のポイントは、レジャーや作業などで、草むらややぶなどマダニが多く生息する場所に入る時は、肌をできるだけ出さないように、長袖、長ズボン、手袋、足を完全に覆う靴などを着用することです。また、肌が出る部分には、人用の防虫スプレーを噴霧し、地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないように、敷物を敷きます。
 帰宅後は衣類を家の外で脱ぎ、すぐに入浴し体をよく洗って、新しい服に着替えます。
 マダニにかまれた時は、つぶしたり無理に引き抜こうとせず、できるだけ病院で処理してもらうことです。マダニにかまれることでかかる感染症には、SFTSのほかにも、日本紅斑熱やつつが虫病などがありますので、山野などに出掛けた後、発熱などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。

 2013年4月8日(月)




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