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■糖尿病の人、がん発症リスク1・2倍にアップ 健康的な食事など推奨 [健康ダイジェスト]

 糖尿病の患者は、がんになるリスクが1・2倍になることが、日本糖尿病学会と日本癌(がん)学会による研究でわかりました。肝臓がんや膵臓(すいぞう)がんは2倍程度でした。
 糖尿病患者は国内に約900万人いるとみられ、両学会は14日に会見を開き、バランスのよい適量の食事や運動、禁煙、節酒で糖尿病とがんの両方を防ぐことが重要と訴えました。
 両学会・合同委員会の津金昌一郎・国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長らが解析しました。36歳以上の男性15万5000人、女性18万1000人を平均10年間、追跡すると、男性約2万人、女性約1万3000人が、がんになりました。
 この人たちを対象に、糖尿病の人が、がんになるリスクを糖尿病でない人と比べると、がん全体では20パーセント高くなっていました。肝臓がんは1・97倍、膵臓がんが1・85倍、大腸がんは1・4倍でした。
 子宮内膜や膀胱(ぼうこう)がんのリスクも高まる傾向がみられました。一方、乳がんや前立腺がんとの関連はみられませんでした。
 合同委員会は糖尿病の持つ病態や服薬の影響など、原因についても分析。血液中のインスリン値が高い高インスリン血症や高血糖などの糖尿病に伴う症状が、がんの発生を促進させるのではないかと想定しています。
 糖尿病は国民病ともいわれ、推定患者数は約900万で、予備軍も含めると2000万人を超します。高齢者の増加や食生活の欧米化などで、年間に数十万人増えているといいます。
 日本糖尿病学会理事長の門脇孝・東大病院長は、「糖尿病とがんとの関連性が、はっきりしてきた。健康的な食事や運動、体重コントロールなどで、両方の病気を防ぐことが大切。糖尿病の人は、糖尿病の治療だけでなく定期的にがん検診も受けてほしい」と話しています。

 2013年5月15日(水)




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