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■PM2・5の濃度、観測地点の7割で基準超え 2011年度の環境省集計 [健康ダイジェスト]

 環境省は16日、大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」について、2011年度の観測結果を公表しました。全国156カ所の測定局のうち7割を超える112カ所で、大気中の濃度が国の環境基準を上回りました。
 初の調査となった2010年度とほぼ同じで、汚染状況は改善していないことがわかりました。
 車の排気ガスなどに含まれる微小粒子状物質PM2.5は、人間が吸い込むと呼吸器系や循環器系の疾患を引き起こすと指摘され、国は健康を維持するのに望ましい環境基準を「年平均濃度が1立方メートル当たり15マイクログラム以下、かつ、日平均が同35マイクログラム以下」と定めています。
 環境省によると、2011年度は住宅地域などの大気を測定する「一般局」105カ所のうち76カ所(72・4パーセント)、幹線道路沿いにある「自排局」51カ所のうち36カ所(70・6パーセント)で環境基準を超えていました。
 基準を超えた測定局は関東地方や西日本に多く、九州地方では沖縄県を除くすべての測定局で基準を上回りました。
 PM2・5は2013年初め、中国の深刻な大気汚染に伴い国境を越えて日本に飛来し、西日本を中心に環境基準を超えたことで懸念が高まりました。しかし、それ以前から国内での排出を含め、環境基準を超える濃度を記録している地域が多い状況が明らかになりつつあります。
 環境省は、「国際協力による越境汚染対策だけでなく、国内対策もより一層進める必要がある。測定局を増やして国内の発生状況を把握し、対策につなげたい」としています。
 また環境省は、各都道府県がホームページなどで公表している情報に注意し、PM2・5の濃度が環境基準の2倍を超えると予測された日には外出を控えるよう呼び掛けています。

 2013年5月18日(土)




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