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■CO2濃度、国内全観測点で初めて400ppm超 地球温暖化が悪化 [健康ダイジェスト]

 地球温暖化に及ぼす影響が大きい大気中の二酸化炭素(CO2)の平均濃度が、国内の観測点すべてで温暖化を抑えるための国際的な目安を超えて、上昇傾向が続いていることが気象庁の観測でわかりました。
 気象庁は、人間活動の影響を受けにくい岩手県大船渡市と沖縄県与那国島、それに本州のはるか南の東京都南鳥島の3カ所で、大気中の二酸化炭素の濃度を観測しています。
 月の平均濃度はいずれの観測点も上昇する傾向が続いていて、4月までにすべての地点で、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が地球温暖化による気温上昇を2度程度に抑えるための目安と位置付けている400ppm(0・04パーセント)を超えたことがわかりました。
 春は植物の光合成が本格化する前に当たることなどから、年間で最も二酸化炭素の平均濃度が高くなる時期といいます。
 大船渡市では昨年の2月、3月、4月に国内観測地点で初めて400ppmの大台を超えましたが、与那国島と南鳥島で400ppmを超えたのは初めてです。
 世界全体の二酸化炭素の平均濃度は390ppm程度で、気象庁は、このままではここ数年で400ppmを超える可能性が高いとみています。
 気象庁地球環境・海洋部の小出寛さんは、「二酸化炭素の平均濃度の増加率は、1990年代よりも高くなっている。節電や冷房の温度設定を控えめにすれば、二酸化炭素の排出量を減らすことにつながるので、身近な対策を始めてほしい」と話しています。
 二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化を起こす温室効果ガスの一つ。太陽で暖められた地表面から放出された熱を吸収し、これまで地球の平均気温を約15度に保ってきました。しかし、化石燃料の消費に伴う人為的な排出が増え、大気中の濃度も急上昇。最近の気温上昇の最大原因とされています。
 気温が上昇すると、猛暑や干ばつといった異常気象、南極の氷床融解に伴う海面上昇などが発生すると懸念されています。

 2013年5月25日(土)




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