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■高知県四万十市、4日連続で40度台 熱中症、搬送4万人で昨年より3割増 [健康ダイジェスト]

 12日に国内過去最高の41度の気温を観測した高知県の四万十市では、13日午後1時8分に、気温が40度ちょうどに達し、4日連続で40度以上になりました。国内の同じ地点で4日連続、40度以上の気温が観測されたのは初めてです。
 このほか午後2時半までの最高気温は、和歌山県かつらぎ町で38・9度、山口市で38・4度、京都市と広島県府中市で38度ちょうど、大阪市で37・9度、三重県の松阪市で37・7度と、西日本や東海地方などで猛烈な暑さが続いています。
 気象庁は、無理な運動や作業は控え、こまめに水分を取って熱中症に一層注意するよう呼び掛けました。
 一方、総務省消防庁は13日、熱中症で救急搬送された人が5月27日以降、8月11日までに全国で合わせて3万9944人に上ったと発表しました。死者は52人で、3週間以上の入院が必要な重症の人も1069人に上っています。
 昨年のほぼ同時期の6月1日~8月11日の搬送者数3万563人(死者は61人)より30パーセント近く多くなっています。都道府県別では、東京都の3156人が最多で、愛知県2956人、大阪府2579人と続きました。福岡県は1810人となりました。
 このうち8月5日~11日の搬送者数は9815人で、前週の2994人の約3・3倍になり、65歳以上が42・4%パーセント占めました。死者は17人で、3週間以上の入院が必要な重症の人は292人でした。
 総務省消防庁は、高齢者は暑さを感じにくい人も多いことから、室内にいても水分をこまめに取った上で、室温が28度を超えないようエアコンや扇風機を使って熱中症の予防に努めてほしいと呼び掛けています。
 体温を超す40度近くの異常な高温状態になると、人間の体は熱中症や多臓器不全になる恐れが生じます。
 体には、皮膚の表面から空気中に熱を逃がす働きと、かいた汗が蒸発する時に熱を奪う現象を利用して体温を下げる働きがあります。だが、体温より気温が高くなると、熱を逃がすのが難しくなります。さらに、湿度も高いと、汗が蒸発しにくくなって発汗による体温調節も利きにくくなります。これが熱中症の原因。
 順天堂大の稲葉裕名誉教授(予防医学)は、「そのままだと臓器がダメージを受け、意識がなくなったり、尿が出なくなったりして多臓器不全を招くリスクもある」と話しています。免疫機能もうまく働かなくなり、感染症にかかりやすくなるといいます。
 大量の汗をかくと、体液のバランスも崩れます。水分が足りなくなると、体内で血液がうまく循環しなくなります。脳や心臓の働きを保つレベルの酸素を運ぶこともできなくなり、ひどくなると血圧の低下や心不全、意識の消失などが起きます。
 子供や高齢者は特に注意が必要で、子供は体内の水分を汗以外にも吐く息や皮膚から失いやすく、高齢者は水分を多く含む筋肉が減っていて、余裕がなくなっているためです。また、子供や高齢者は腎臓の機能が低く、尿から水分を失いやすい事情もあります。

 2013年8月13日(火)




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