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■40歳代前半女性、4人に1人に更年期障害の症状 日本女性医学学会が調査 [健康ダイジェスト]

 働く女性が増える中、一般的に更年期とされる前の40歳代前半の女性の4人に1人が、治療が必要な更年期障害の症状が出ていながら婦人科を受診していないとする、初めての調査結果がまとまりました。専門家は、仕事のストレスなどの影響で症状を訴えるケースが増えている可能性もあるとしています。
 婦人科の医師などで作る日本女性医学学会では9月に、一般的に更年期とされる前の40歳代前半の女性の症状や医療機関の受診状況などについて、初めてのアンケート調査を行いました。
 その結果、回答を寄せた78人のうち、4人に1人に当たる19人が「顔が火照る」「いらいらする」といった10項目の症状のうち4つ以上の症状を訴え、更年期障害がすでに始まっていると推定されたということです。しかし、更年期障害という自覚がなかったことなどから、実際に婦人科を受診した人は1人もいませんでした。
 日本女性医学学会では、40歳代に入って卵巣機能の低下といった体調の変化に仕事や家庭のストレスが重なり、症状を訴えるケースが増えている可能性もあるとしています。
 その上で、これまで主に45歳から55歳の世代を中心に婦人科を受診するよう働き掛けをしてきたのに加え、今後は、より若い世代に向けても、掛かり付けの婦人科を持って適切な治療を受けるよう呼び掛けていくことにしています。
 女性の健康相談を行っている東京都新宿区のNPO法人「女性の健康とメノポーズ協会」によりますと、更年期障害と気付かずに体調不良に悩む40歳代前半の女性からの相談は増える傾向にあるということです。
 更年期障害は、卵巣の機能が衰え、女性ホルモンが減ることで起きます。年齢によるものに加え、仕事や家庭のストレスが影響しているとみられる人も少なくありませんが、年齢的に更年期障害だとは思わず、自覚がないケースがほとんどだということです。
 三羽良枝理事長は、「個人差はあるが、卵巣の機能の衰えは40歳前後から始まり、女性ホルモンも減ってくるが、体調を崩しても更年期障害と気付かずに1人で悩んでいる人は多い。充実した老後を過ごすためにも更年期からの健康作りが大切です」と話しています。
 更年期障害については、以前は「この年齢になれば当たり前」「誰もが通る道だ」などといわれ、体調不良のまま我慢するしかないという風潮が強かったといいます。
 しかし、今は専門の医師にかかれば、ホルモンの値を計るなどして自分に合った対処法を選べるようになってきました。
 症状の種類や時期には個人差があるため、なかなか友人同士でも相談しにくい話題かもしれませんが、上手に更年期と付き合い、また、その後を健康に過ごすためにも、少し早い時期から関心を持ち婦人科の定期的な受診などを心掛けることが大切といえます。

 2013年10月25日(金)




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