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■自閉症、ホルモンの点鼻で改善 東大グループが発表 [健康ダイジェスト]

 他人の気持ちを理解することが困難な自閉症の患者に、女性に多いホルモンを鼻から投与し、コミュニケーションの能力を改善することに成功したと東京大学のグループが発表しました。
 根本的な治療法のない自閉症の初の治療薬の開発につながると期待されます。
 東京大学大学院の山末英典准教授らのグループは女性で多く分泌される「オキシトシン」というホルモンに注目し、20歳代から40歳代の自閉症などの男性40人に鼻からスプレーで投与しました。
 そして、顔の表情や声色から他人の気持ちをどのくらい読み取れるかを調べるテストをしたところ、オキシトシンを投与しなかった自閉症の患者に比べ成績が6パーセントほどよくなり、コミュニケーション能力の改善が認められたということです。
 オキシトシンは、女性の体内では母乳を出すなどの働きをしていますが、健康な男性に投与すると周囲の人に対する信頼感が高まるなどの心理的効果の出ることが、これまでの研究でわかっています。
 自閉症の症状が、薬剤で改善することがわかったのは世界で初めてで、研究を行った山末准教授は「自閉症の人のコミュニケーション能力を改善することは多くの人が願ってきたことだ。今後、実用化に向けた研究をさらに進めていきたい」と話しています。

 2013年12月20日(金)

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