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■高齢者のめまい、治療法を開発 東大チーム [健康ダイジェスト]

 高齢者などに多いめまいや体のふらつきには、これまで有効な治療法がありませんでしたが、東京大学のチームが、耳の後ろの部分に微弱な電流を流すことで症状を改善させることに成功しました。
 高齢者の転倒の予防などにつながると期待されています。
 東京大学の岩崎真一准教授らのチームは、耳の奥にあって体のバランス感覚をつかさどる前庭と呼ばれる器官に注目し、めまいやふらつきなどの症状がある高齢者やメニエール病などの患者11人に、耳の後ろにつけた電極を通じて本人には感じとれない程度の微弱な電流を流しました。
 そして、めまいや体のふらつきで起きる体の重心の移動が、どの程度抑えられるか測定したところ、治療前に比べて45パーセント少なくなり、症状の改善が確認されたということです。
 めまいやふらつきは、病気や加齢などで前庭の働きが落ちると起きますが、今のところ根本的な治療法はありません。
 研究を行った岩崎准教授は、「高齢者の転倒予防などに役立つと期待している。さらに研究を進めれば耳の聞こえの改善などにも応用できるのでは」と話しています。
 前庭に電流を流すことでめまいの症状が改善されることは、これまで知られていませんでした。チームでは今後、患者数をさらに増やして安全性や効果を調べ、実際の治療に生かせるようにしたいとしています。

 2014年5月5日(月) 




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