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■要介護になるリスク、やせた高齢男性は太った人の2倍 栄養不足が影響か [健康ダイジェスト]

 高齢者になると、やせた男性は太っている人と比べ、介護が必要になるリスクが約2倍高いとする調査結果を東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)のチームがまとめました。栄養の低さが健康に悪影響を与える可能性が示されたとしています。
 チームは12日に、日本老年医学会学術集会で調査結果を発表します。
 チームは2002~12年、群馬県草津町の高齢者(2012年時点で平均74歳)計1620人を昨年6月まで追跡調査しました。最初の健診時で介護が不要だった1546人のうち、82人が死亡し、202人が介護サービスを受ける必要があると認められました。
 体重(キログラム)を身長(メートル)で2回割った体格指数BMIと、肉や魚を多く摂取すると増えるタンパクのアルブミン値、総コレステロールなど4つの指標で栄養状態を評価し、それぞれを高い順に4グループに分けて比較しました。
 男性では、BMIが最も低いやせグループ(15・9〜21・0)は、最も高いグループ(24・9〜39・9)よりも、介護が必要になるリスクが1・9倍でした。
 また、総コレステロールでも、栄養状態を示す数値が最も低いグループ(118〜170)は、最も高いグループ(216〜313)に比較して、リスクが1・8倍と高くなりました。アルブミンでも、同様にリスクが高くなりました。
 女性では、BMIで男性のような差は出ませんでした。その理由ははっきりしないものの、太っていることによる膝や腰への影響が男性よりも出やすいのではないかといいます。
 研究所の新開省二・研究部長は、「体力の低下やかむ力の衰えなどさまざまな要因で、高齢者は栄養不足になりがちだ。太ることを気にして動物性タンパク質を敬遠せず、バランスよく食べてほしい」と語っています。

 2014年6月9日(月)

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