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■エボラ死者、1000人超える 過去最悪の流行、歯止めなし [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は12日までに、猛威を振るうエボラ出血熱による死者(疑い例を含む)が西アフリカ4カ国で計1013人に達したと発表しました。9日時点の集計。
 各国は感染地域に治安部隊を派遣するなど封じ込めに努めていますが、過去最悪の感染に歯止めがかかる兆しは見えていません。
 感染地域諸国の医療制度が非常に脆弱なことが、拡大に拍車をかけました。封じ込めに向け、国際社会の支援強化が急務になっています。
 WHOによると、これまでに感染が確認されたか疑われる患者は計1848人。うち死者はギニア373人、リベリア323人、シエラレオネ315人、ナイジェリア2人の計1013人。
 感染は昨年12月にギニアで始まり、死者はしばらくギニアに集中していましたが、徐々に感染地域が拡大。6月中旬からリベリア、シエラレオネの死者が急激に増え、2カ月間で約800人が亡くなりました。
 専門家によると、今回の感染を起こしているウイルスは「ザイール株」とされ、過去の致死率は約80パーセント。死者はさらに増える恐れがあります。
 こうした事態を受けて、WHOは、安全性などが最終的に確認されていない未承認の薬の使用を一定の条件の下で認める方針を明らかにしました。
 具体的には、患者に薬のリスクなどを事前に説明した上で本人の同意を得ることや、地元政府などの理解を得ることなどが必要だとしています。また、実際に薬を使う場合は、患者の容体の経過や薬の効果などについてのすべてのデータを収集して公表するよう求めています。
 ただ、未承認の薬の量は非常に限られていることから、どの患者が優先的に薬の投与を受けられるかについて基準を設ける必要があり、WHOは今月末に改めて専門家の委員会を招集して議論するとしています。

 2014年8月12日(火)

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