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■エボラ出血熱、日本の薬投与のフランス人女性が回復 ドイツで2例目の投与も [健康ダイジェスト]

 フランス政府は4日、エボラ出血熱の患者として初めて日本企業が開発した薬を投与されていたフランス人の女性が回復し、退院したと発表しました。
 この女性は、西アフリカのリベリアで、国境なき医師団(MSF)のボランティアとして医療活動中にエボラウイルスに感染し、フランスに帰国して9月19日から治療を受けていたフランス人の若い看護師で、エボラ出血熱の患者としては初めて、富士フイルムのグループ会社、富山化学工業が開発したインフルエンザの治療薬「ファビピラビル(商品名・アビガン錠)」の投与を受けていました。
 このファビピラビルは、エボラ出血熱の治療薬としては未承認ながらその効果が見込めるとされていて、アメリカ、カナダの製薬会社が開発した2種類の未承認薬と併用する形で投与され、フランスの保健省は4日、女性は回復し、退院したと発表しました。看護師の身元は明らかにされていません。
 ただ、今回の患者の回復が薬の効果によるものかは明らかにしていません。
 エボラ出血熱やその疑いで死亡した患者が西アフリカで3400人を超え、感染が広がり続ける中、各国の企業や研究機関は治療薬やワクチンの開発や臨床試験を急いでおり、フランスの医療研究チームは来月、ギニアで、ファビピラビルの患者への試験的な投与を行う予定です。
 一方、フランス人女性に続いて2例目となるファビピラビルの投与が、ドイツの大学病院で治療を受けているウガンダ人のエボラ出血熱の患者に、施されたことが6日、わかりました。ほかの薬と併用する形ではなく、初めて単独で投与されたということです。
 ファビピラビルの提供は、富山化学工業側がドイツの大学病院から要請を受けたもので、重い副作用を引き起こす可能性があることから、日本政府と協議した結果、緊急対応として行ったとしています。

 2014年10月6日(月)

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