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■米テキサス州で2人目のエボラ感染、検査で陽性 12月の初めには、週1万人に感染の恐れ [健康ダイジェスト]

 アメリカ南部のテキサス州は、エボラ出血熱の患者の治療に関わった医療従事者1人に、新たにエボラウイルスの感染を調べる検査で陽性反応が出たことを明らかにし、2人目の2次感染のケースとみて確認を急いでいます。
 アメリカでは、テキサス州ダラス市内のテキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院で、エボラ出血熱で死亡したリベリア人男性の治療に関わった26歳の女性看護師がエボラウイルスに感染し、現在治療を受けています。
 テキサス州の保健当局は、この女性看護師と同じテキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院で働く別の医療従事者1人が14日、発熱を訴えたため、エボラウイルスに感染しているか検査したところ、陽性反応が出たことを明らかにしました。
 この医療従事者も死亡したリベリア人男性の治療に関わっていたということで、保健当局は2人目の2次感染のケースとみて、この医療従事者を即座に病院で隔離したといいます。
 保健当局は、この医療従事者の性別や、リベリア人男性の治療に関わり監視対象になっていた76人の医療従事者に含まれているかどうかは、明らかにしていません。
 一方、世界保健機関(WHO)は14日、西アフリカや欧米で広がるエボラ出血熱について、12月の初めには1週間当たりの新たな感染者数が、現在の10倍に当たる1万人に急増する恐れもあると警告し、国際社会に対策を急ぐよう求めました。
 WHOのブルース・エイルワード事務局長補は、現実的な予測値として「現在の1週間当たりの新規感染1000人程度が、12月の第1週までに、1週間当たりの新規感染5000人から1万人に達する可能性がある」との見解を述べました。
 リベリア、シエラレオネ、ギニアの西アフリカ3カ国で過去最悪規模の感染拡大が続く中、エイルワード事務局長補は最新の統計値として、エボラウイルスの感染者として登録された患者数は疑い例を含め8914人で、うち4447人が死亡したとしています。
 WHOは、エボラ出血熱の感染拡大を「現代で最も深刻な」公衆衛生上の危機と位置付けています。国連(UN)では間もなく、各国首脳が出席して対策会合の「国連エボラ緊急対応ミッション」が開かれることになっています。
 現在、エボラ出血熱に有効な治療薬や予防のためのワクチンはありません。脱水症状には点滴、出血による貧血には輸血というように、それぞれの症状に応じた対症療法でしのいでいるのが現状です。
 ワクチンについては、アメリカやカナダなどで開発が進められ、治療薬についても日本の会社が開発した薬などが試験的に患者に投与された例はあります。ただ、専門家によりますと、薬の安全性や有効性は最終的に確認されておらず、数も限られているものが多いということです。

 2014年10月15日(水)

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