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■エボラ出血熱の死者5177人、感染者1万4413人 WHO集計、増加続く [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は14日、西アフリカを中心に流行するエボラ出血熱の疑い例を含む感染者が11日までに8カ国で1万4413人に達し、うち5177人が死亡したとの集計を発表しました。
 12日発表の前回集計より感染者が315人、死者が17人増えました。リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国では、依然として深刻な状況であることに変わりはありません。特にシエラレオネでは、感染の拡大が加速しています。
 リベリアは感染者が6878人、死者が2812人で、感染者が56人増えた一方で、死者は前回の2836人から24人減の2812人に下方修正されました。シエラレオネは感染者が5586人、死者が1187人。ギニアは感染者が1919人、死者が1166人。11日に感染拡大が確認されたマリは感染者が4人で、死者が1人減の3人に下方修正されました。下方修正は、疑い例からエボラ出血熱と関係ないものを除外したためといいます。
 米国(感染者4人、死者1人)やスペイン(感染者1人)、すでに終息が宣言されたナイジェリア(感染者20人、死者8人)およびセネガル(感染者1人)はいずれも、増減はありませんでした。
 医療従事者は計570人が感染し、うち324人が死亡しました。
 WHOはリベリア、シエラレオネ、ギニアで引き続き感染者の隔離や接触者の追跡など、拡大阻止に全力を挙げています。しかし、設置を計画している治療センター53カ所のうち、実際に開設されたのは19カ所にとどまるなど、対策の実施が難航している現状もあります。
 一方、国際医療援助NPO「国境なき医師団」は16日までに、西アフリカで来月、エボラ出血熱治療薬の臨床試験を開始すると発表しました。
 リベリアとギニアの3カ所にある治療センターで実施します。リベリアの首都モンロビアの治療センターでは、患者に抗ウイルス剤「ブリンシドフォビル」を投与。ギニア南部にあるゲケドゥ町では、「ファビピラビル」を使う予定。
 また、ギニアの首都コナクリでは、回復患者の血液を用いた全血および血漿(けっしょう)製剤の試験治療を試します。この方法は、WHOが推奨しています。

 2014年11月17日(月)

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