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■カネボウ白斑被害、14人が提訴 愛知、岐阜両県 [健康ダイジェスト]

 カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる白斑症状に苦しめられているとして愛知、岐阜県に住む30~70歳代の女性14人が1日、同社を相手に、製造物責任法に基づき総額1億9000万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴しました。
 治療費や慰謝料など1人当たり請求額は500万~2300万円で、東海3県の集団提訴は初めて。
 このほか千葉、京都地裁でも1日午後、計20人近い被害者が一斉提訴に踏み切りました。今春以降、集団訴訟を起こす動きが本格化しており、すでに係争中の静岡、広島、仙台地裁と合わせ、全国6地裁に拡大しました。
 名古屋地裁の原告は愛知県在住が12人、岐阜県2人。訴状によると、それぞれ2010~2013年、メラニンの生成を抑える美白成分「ロドデノール」が配合されたカネボウの化粧水や乳液を使用し、顔や首、手など化粧品を塗った部位に白斑を発症しました。
 有効な治療法が解明されないため回復の見込みが立たず、現在も人目を気にして外出できないなど、生活にも影響が出ているといいます。請求内容には休業損害や逸失利益が含まれています。
 弁護団は、「カネボウは、2011年10月には白斑症状の報告が寄せられていたのに、問題の化粧品の製造、販売を続けて被害を拡大させた。示談交渉を続けても、適正な賠償による解決は困難と判断した」と主張。今後も新たな原告を募り、2次提訴の準備を進めます。
 カネボウは先月28日、最大で1人1000万円程度の補償金を支払うと発表したばかり。補償金は「手足の露出面」や「顔に10円玉大以上」など、白斑の部位や大きさによって100万~300万円程度を想定し、特に症状が重い場合は「基準の2~3倍の支払いを検討する」としています。
 名古屋市内で記者会見した弁護団長の石川真司弁護士は、「被害額の認識でカネボウとの隔たりは大きい。集団訴訟を通じて適正な賠償基準を求めたい」と話しました。
 一方、カネボウ化粧品広報グループは、「訴状を確認していないのでコメントは差し控える」としています。
 カネボウの白斑問題では、今年10月末までに全国で1万9370人から被害の訴えがあり、約7500人と和解しました。これまでに約9200人が完治したといいます。

 2014年12月1日(月)

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