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■冬の日光浴、札幌139分・那覇14分が奨励時間 国立環境研究所などが算出 [健康ダイジェスト]

 健康な生活のため、冬の一日に必要な日光浴の推奨時間を地点ごとに算出するシステムを、国立環境研究所と東京家政大の研究チームが開発しました。
 12月の晴天の正午では、札幌市139分、茨城県つくば市41分、那覇市14分となり、「冬季の北日本では特に積極的な日光浴が推奨される」といいます。
 太陽の光に含まれる紫外線には、骨の成長に欠かせないビタミンDを皮膚で生成させる効果があります。一方、過剰に浴びると染みなどの原因になるため、紫外線を避ける人もいます。研究チームはビタミンD不足解消につなげようと、健康面の効果と有害性を比較して推奨時間をはじき出しました。
 システムでは、まず地上に到達する紫外線の量を大気中のオゾン量などから地点と日時ごとに算出。冬は顔と両手の甲の皮膚を露出させると仮定し、成人が1日に必要なビタミンD(約15マイクログラム)のうち食物から摂取する分を除いた10マイクログラムをつくるのに必要な時間と、皮膚に悪影響が出始める時間をそれぞれ求めました。
 冬の晴天の正午の場合、悪影響が出始める時間は札幌市227分、つくば市98分、那覇市42分で、いずれもビタミンD生成に必要な時間の2~3倍でした。
 一方、7月の晴天の正午だと札幌市でも8分で必要時間になり、25分で悪影響が出始めるため、夏は十分な紫外線対策が必要。
 国立環境研究所は全国5地点について、日差しの強さに応じたほぼリアルタイムの推奨時間をサイト(http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/)で公開中。
 ビタミンDには、骨の生育に必須な血中のカルシウム代謝を正常化する作用のほかに、免疫作用を高めたり、さまざまな病気の予防効果があることがわかってきています。ビタミンDが不足すると、骨へのカルシウム沈着障害が発生し、幼児の頭蓋ろう、骨格の発達期におけるくる病、高齢者の骨軟化症、骨粗しょう症などの病気が引き起こされるほか、各種がんなどの疾病への罹患率が上昇する可能性が指摘されています。
 ビタミンDは、魚や一部のキノコなどの食物に比較的多く含まれているほか、太陽の紫外線を浴びることで皮膚の中で生成することもできます。

 2014年12月4日(木)

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