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■インフルエンザ、全国で流行期入り 過去10年で2番目の早さ [健康ダイジェスト]

 インフルエンザの患者が全国的に増えていて、国立感染症研究所は5日、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。昨年に比べ、3週間早い流行期入りとなっていて、専門家は早めのワクチン接種など対策の徹底を呼び掛けています。
 国立感染症研究所によりますと、11月24日から30日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の2倍に当たる9396人で、徳島県を除く46の都道府県で増加しました。
 この結果、1医療機関当たりの患者数は1・90人と、流行開始の目安となる1・0人を超えたため、国立感染症研究所はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
 インフルエンザの流行期入りの発表は、昨年は12月27日でしたが、今年はこれよりも3週間早く、過去10年で2番目の早さとなっています。
 都道府県別の患者数をみますと、岩手県が10・52人、福島県が6・41人、埼玉県が5・05人、神奈川県が4・04人、東京都が3・62人など、東日本を中心に患者数が多くなっています。
 保育所や幼稚園、小中高での学級閉鎖や休校は、全国305施設に上り、昨年同期の43施設を大きく上回っています。
 11月24日から30日に医療機関を受診した患者は、全国で推定約10万人。今年9月以降に検出されたウイルスは、高齢者で重症化しやすいとされるA香港型が全体の9割近くを占めています。
 インフルエンザで医療機関を受診する患者は、毎年、推計1000万人から1500万人。死亡者は、インフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する「超過死亡概念」という方法での計算で、高齢者を中心におよそ1万人に上るとされています。
 感染経路は、主に接触感染と飛まつ感染の2つ。接触感染は、感染した人がウイルスの付いた手で触れたドアノブなどを健康な別の人が触り、その手で口や鼻の回りを触ることでウイルスを体内に取り込むという経路です。飛まつ感染は、感染した人のせきやくしゃみにウイルスが含まれていて、その飛まつを健康な人が吸い込んで感染するという経路です。
 ウイルスに感染すると、1日から4日で、突然の発熱や頭痛、それにせきやけん怠感などの症状が出てきます。症状が出てから大人では3日から5日、子どもでは7日から10日の間はウイルスを排出していてほかの人に感染させる可能性があるとされています。
 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「流行は今後さらに拡大し、来年1月から2月にかけてピークを迎えるとみられる。流行入りが早いと場合によっては、流行の規模が大きくなる恐れもあるので、早めのワクチン接種や手洗い、それに症状が出た場合のせきエチケットといった対策を徹底してほしい。特に、重症化しやすい高齢者や持病のある人、それに妊娠している女性や乳幼児がいる家庭では、対策を徹底してウイルスを持ち込まないよう気を付けてほしい」と呼び掛けています。

 2014年12月6日(土)

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