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■京大研究所、今秋から備蓄iPS細胞を提供開始 最多適応タイプ [健康ダイジェスト]

 京都大学iPS細胞研究所は28日、再生医療用のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を備蓄する「iPS細胞ストック」について、最も多くの人たちに適合するタイプの細胞の提供を今秋にも始める計画を明らかにしました。
 体のあらゆる組織になるとされるiPS細胞は、病気やけがで失われた体の機能を取り戻す再生医療への応用が期待されていますが、患者1人1人から作り出すとコストがかかるのが課題です。このため京都大学iPS細胞研究所は、他人に移植しても拒絶反応が起きにくい細胞の型(HLA型ホモ)を持つ人に協力してもらい、その血液や臍帯血からiPS細胞を作製して備蓄し、誰にでも使えるようにするiPS細胞ストックを進めています。
 2017年度までに、日本人の30~50パーセントをカバーする約10種類のiPS細胞の作製、2022年度までには、90パーセントをカバーする約150種類のiPS細胞の作製を目指しています。
 iPS細胞研究所によると現在、日本人の20パーセントをカバーできる最も多くの人たちに適合するタイプを始めとして、数種類のiPS細胞の作製や品質評価を進めています。
 最も多くの人たちに適合するタイプについては、今秋をめどに希望する外部機関に提供を始め、目の網膜の病気や脊髄損傷などの再生医療を目指す臨床研究に応用してもらう予定だということです。
 iPS細胞研究所の金子新准教授は、「1日も早く患者に届けられるよう確実に進めていきたい」と話しています。

 2015年4月30日(木)

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