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■働く女性の4割近くが朝食をとらず 医師や管理栄養士が作るチームが調査 [健康ダイジェスト]

 働く女性たちの4割近くが朝食をとらず、一日に必要なエネルギーが不足していることが、医師などで作るチームの調査でわかりました。調査を行ったチームは、「健康を崩して仕事が続けられなくなるなどの影響が出る恐れがあり、意識して朝食をとることが必要だ」と指摘しています。
 調査は医師や管理栄養士などで作るグループが行ったもので、東京都丸の内で働く女性の健康診断などを行う「保健室」を訪れた、20歳代から30歳代の女性およそ750人を対象に、聞き取り調査を行いました。
 この中で、「朝食をとっているかどうか」を尋ねたところ、「1週間の中でとらない日がある」と回答した女性は、20歳代で38パーセント、30歳代で34パーセントに上り、働く時間が長い女性ほど朝食をとらない傾向が強かったということです。
 その理由について多くの人は、「夕食の時間が遅く、朝は食欲がない」、「睡眠時間を確保したい」と答えていました。
 さらに、女性たちが1カ月間にとった食事の内容を分析したところ、1日の摂取エネルギーは平均でおよそ1500キロカロリーで、20歳代から30歳代の女性に必要なエネルギーのおよそ2000キロカロリーを大きく下回っていたということです。
 調査を行った一般社団法人「ラブテリ」の細川モモさんは、「健康を崩して仕事が続けられなくなるほか、月経不順や妊娠がしにくくなるなどの影響が出る恐れがあり、忙しくても意識して朝食をとることが大切だ」と話しています。
 昨年10月に東京都丸の内に設けられた「保健室」によると、朝食をとるよう心掛けて体調が改善したという女性もいます。
 都内の人材派遣会社に勤める仲田ゆきえさん(31歳)は終電近くまで残業し、深夜に夜食をとることも少なくないといい、朝は空腹を感じないため紅茶だけですませていましたが、「保健室」を訪れたことを切っ掛けに食生活などを見直しました。
 仲田さんはやせ気味に近い「標準体型」ですが、管理栄養士から、これ以上やせると健康を崩したり月経不順などの女性ならではのリスクが高まると指摘され、朝食を毎日きちんととることや、肉や魚などのタンパク質を取り入れることを心掛けるようになったといいます。
 今では自宅で朝食をとる時間がなくても、小さなおにぎりを夜のうちに作り、会社で食べています。また、おやつは甘いお菓子からアーモンドやくるみなどに代え、意識してタンパク質やビタミンを補給しているといいます。
 仲田さんは、「簡単な工夫を取り入れただけですが、以前は昼前にはグッタリと疲れていたのが、今は1日体が元気だと感じています。健康を保ちながら好きな仕事を続けていきたいです」と話していました。

 2015年6月13日(土)

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