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■歯周病菌、インフルエンザの感染助長か 日大歯学部チームが発表 [健康ダイジェスト]

 歯周病の原因となる口の中の細菌が、インフルエンザウイルスの感染を助長し、患者の症状を悪化させる可能性があるとする研究報告を日本大学の研究チームが発表しました。
 口の中の細菌には、タミフルなどの抗ウイルス薬を効きにくくしたり、ウイルスの増殖を助けたりするものもあり、インフルエンザ対策での口のケアの重要性がますます注目されます。
 この研究を行ったのは、日本大学歯学部の落合邦康教授らのチームです。
 インフルエンザウイルスは、人の細胞内外にある特定の酵素の助けを借りて細胞に入り込み、内部で増殖することによって感染を広げます。
 研究チームでは、口の中にある歯周病菌がこの過程に関わっているのではないかとみて、昨冬流行した高齢者が重症化しやすいA香港型(H3N2)ウイルスで実験。このインフルエンザウイルスに、歯周病菌の一種であるジンジバリス菌が出す酵素を加えると、ウイルスが細胞に感染しやすくなるのを確認したということです。
 研究チームでは、口の中で歯周病菌が増えるとウイルスの細胞への感染を助長し、インフルエンザを悪化させる可能性があるとしています。
 落合教授は、「歯周病や虫歯は命には関わらないと軽視されがちだが、高齢者は免疫力が弱まっており、口のケアが悪いと、インフルエンザ感染と重症化の危険性が著しく増加する可能性がある。健康で長生きするには習慣的な口のケアが重要だ」と話しています。

 2015年7月6日(月)

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