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■手足口病の患者、今シーズン最多の3万2289人に  流行は東北地方へ拡大 [健康ダイジェスト]

 4歳くらいまでの幼児を中心に、例年夏に流行する手足口病の患者数が8月2日までの1週間で全国で3万人を超えたと、国立感染症研究所が11日に発表しました。
 流行は首都圏から東北地方に広がっており、手洗いをしっかりするよう予防を呼び掛けています。
 手足口病は、手のひらや足の裏、口の中などに発疹や水疱ができるウイルス性の感染症で、幼児を中心に感染し、まれに脳炎や髄膜炎などの重い症状を引き起こすことがあります。毎年夏に幼稚園や保育園などで流行しますが、今年は春先から西日本で感染が増え始め、過去10年間で2番目に規模の大きい流行となっています。
 国立感染症研究所によると、8月2日までの1週間で、全国の小児科定点医療機関約3000カ所から報告のあった患者数は3万2289人に上り、前週に比べて2785人増えました。医療機関当たりに換算すると、10・26人となっており、今シーズンで最多となりました。
 都道府県別にみると、医療機関当たりの患者数は、宮崎県が最も多く19・61人、次いで新潟県が19・59人、宮城県が18・73人、山形県が18・67人、福島県が17・54人、石川県が17・24人、福井県が13・77人と、33の都道府県で前週より増加傾向にあります。
 首都圏でも埼玉県の16・73人を筆頭に、東京都が14・09人、神奈川県が13・25人などと、医療機関当たりの患者数が10人を超えています。
 国立感染症研究所では、「通常は3~7日間で症状が治まるが、重症化すると髄膜炎や脳炎などの合併症のほか、心筋炎や急性弛緩性まひなどを発症するケースもある」とし、予防策として「症状が治まっても便から長期間ウイルスが排出されるので、予防のためには家庭や保育園などでおむつを適切に処理したり、こまめに手洗いをしたりすることが大事だ。口の中の発疹のせいで飲み物を嫌がる子供がいるが、暑い日が続いているので脱水症状を起こさないよう気を付けてほしい」と話しています。

 2015年8月12日(水)

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