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■女性アスリート、約2割が疲労骨折を経験 日産婦が健康調査 [健康ダイジェスト]

 大学などで本格的に運動競技に取り組んでいる女性アスリートの約2割に疲労骨折の経験があることが、日本産科婦人科学会(日産婦)などのアンケート調査でわかりました。
 特にやせている人には、調査時点で無月経だったり、疲労骨折の経験があったりする傾向が、みられました。ともに過度なトレーニングや栄養不足が、原因の可能性があるといいます。
 アンケート調査は2020年の東京五輪開催に向け、文部科学省の依頼で国立スポーツ科学センターと共同で実施し、日産婦が8月29日に発表しました。女性アスリートを対象とした大規模な調査は、国内初。
 調査対象は、本格的に運動している大学生やそうでない大学生ら計2153人。同じ場所に繰り返し力が加わることで骨にひびが入る疲労骨折や、無月経との関係を中心にデータを解析しました。
 疲労骨折の経験は、本格的に運動していない大学生では4・3パーセントだったのに対して、栄養面などの管理がゆき届いている日本代表の選手は22・6パーセント、全国大会レベルの選手は23・3パーセントでした。時期は、4割が16、17歳の時でした。
 月経異常があるか尋ねたところ、本格的に運動していない大学生は2・4パーセントが無月経だったのに対して、全国大会レベル、地方大会レベルの選手は約3倍と高くなりました。
 無月経が続くと女性ホルモンが減って疲労骨折のリスクが高まると考えられていますが、今回の調査結果では疲労骨折時に無月経だったのは15パーセントだけでした。一方、体格指数(BMI)が18・5未満でやせている選手は、疲労骨折の経験者が約4割、無月経の割合が2~3割でした。
 競技別で疲労骨折や無月経の割合が高かったのは、陸上の中長距離と競歩、体操と新体操。中長距離と競歩で疲労骨折を経験したのは競技者の51パーセントに当たり、無月経は21・9パーセントでした。体操と新体操では疲労骨折経験者は35・7パーセントで、無月経は23・2パーセント。
 日産婦の女性アスリートのヘルスケア小委員会委員長として、調査を担当した久保田俊郎東京医科歯科大大学院教授は、「中高生時代から無月経や骨折を経験している選手が多く、その後の人生にかかわってくる」と指摘。栄養士などの意見を聞きながら、女性選手向けの健康指針を作る方針だといいます。

 2015年9月8日(火)

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