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■STAP細胞、ハーバード大も再現できず 海外7チームが133回実験 [健康ダイジェスト]

 昨年科学界を騒がせたSTAP細胞の論文不正問題を巡り、アメリカのハーバード大の研究チームなどが計133回の再現実験ですべてSTAP細胞を作れなかったとの報告を、24日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表しました。
 理化学研究所も、「STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)由来だった」との試料解析結果の報告を、ネイチャーに発表しました。
 ネイチャーに掲載されたSTAP論文は昨年7月に撤回されており、撤回済みの論文に関する報告を載せるのは異例といいます。ネイチャーは論説欄で、「論文撤回時の説明はSTAP現象が本物である可能性を残していたが、2本の報告は現象が本当ではないことを立証した」とコメントしました。
 ハーバード大のジョージ・デイリー教授らの報告によると、再現実験は中国の北京大、イスラエルのワイツマン科学研究所など計7つの研究チームが参加して実施。論文の共著者でハーバード大のチャールズ・バカンティ教授の研究室や、共著者の一部も協力しました。
 計7つの研究チームは、理化学研究所の小保方晴子元研究員らが作製に成功したとしていた、マウスの細胞を酸性の液体などで刺激する方法で、再現実験を試みました。しかし、論文に書かれていたような細胞が緑に光り出し、万能性を示す遺伝子が働き始めるといった現象は起こらず、STAP細胞はできなかったということです。
 また、STAP細胞の作製方法は、論文に掲載された以外にもバカンティ教授らが発表していましたが、こちらの方法でも万能性を持った細胞はできず、条件を変えての計133回の試みはすべて失敗に終わったといいます。
 理化学研究所の報告は松崎文雄チームリーダーらがまとめ、すでに昨年12月に理研調査委員会が公表した最終報告にも反映されています。松崎チームリーダーは、「国際的にも影響が大きかったので、試料の解析結果を科学的論文として報告する必要があると判断した」と説明しました。
 STAP細胞は、その存在が国際的にも改めて否定されたことになります。

 2015年9月25日(金)

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