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■インフルエンザの流行、すでに始まる 12月よりも前のワクチン接種を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 インフルエンザウイルスへの感染は、すでに始まっています。国立感染症研究所によりますと、9月27日までの1カ月に、全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は1178人。
 厚生労働省によりますと、長野県や愛媛県など8つの都道府県の10の学校や幼稚園などでは、学年閉鎖や学級閉鎖が報告されているということです。
 専門家は、本格的な流行が始まる12月よりも前に、ワクチン接種をしてほしいと呼び掛けています。
 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「例年、12月の流行入りに向けて徐々に患者の数が増え始め、年明け1月から2月にかけて流行はピークを迎える。本格的なシーズンに入る前に早めのワクチン接種が望ましい」と話しています。
 今年は、インフルエンザワクチンの接種で対応できるウイルスの型が1種類増えて4種類となり、より高い効果が期待されています。
 これまでインフルエンザのワクチンが対応していたのは、A型のインフルエンザウイルス2種類とB型1種類の合わせて3種類。しかし、世界的に2種類のB型ウイルスがシーズン中、感染を広げる傾向がみられ、世界保健機関(WHO)がB型の追加を推奨しました。
 このため国内でも今年からB型を1つ追加し、4種類のインフルエンザウイルスに対応するワクチンが導入され、より高い効果が期待されるということです。
 厚労省によりますと、メーカーの希望小売り価格がおおむね1000円程度だったものが、1500円ほどに上がっているということで、接種率の低下につながらないか懸念する声も出ています。
 インフルエンザワクチンの接種は、今月から多くの医療機関で始まっています。東京都足立区の小児科の診療所では、まだ希望者は多くはないものの毎日、数人が接種を受けているということです。
 定期健診に来た子供連れの母親に和田紀之院長は、「今年は4種類のウイルスに対応するワクチンになった。生後6カ月以降はぜひ受けてほしい」と説明していました。
 和田院長は、「新しいワクチンは、2種類のB型のウイルスのどちらが流行しても効果が期待できる。流行は、まだ本格化してはいないが、接種率が上がると有効性も高まるので、大人も含めて予防接種を受けてほしい」と話しています。

 2015年10月10日(土)




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