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■お茶2品種、「トクホ」成分豊富 開発した農研機構が発表 [健康ダイジェスト]

 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発したお茶「そうふう」「さえみどり」の2品種が、脂肪を分解する酵素を活性化させる「ケルセチン配糖体」を、ほかの茶よりも多く含んでいるとわかりました。
 農研機構が発表し、健康機能性の高い品種として需要が広がることを期待しています。
 農研機構は、農林水産省が所管する国立研究開発法人で、茨城県つくば市に本部があります。機構の組織の一つ、野菜茶業研究所(津市安濃町草生)が、全国で8割程度を占める「やぶきた」を始めとする計45品種を集め、数年前から分析を続けてきました。
 ケルセチン配糖体は、ポリフェノールの一種で、脂肪分解酵素の活性化のほか、血管機能や脂質代謝の改善といった効果が報告されています。ケルセチン配糖体を配合した緑茶が、特定保健用食品(トクホ)の人気商品となっています。
 茶葉を40倍の量の水で浸出して、含まれるケルセチン配糖体の量を調べました。2007年の2番茶で10品種を比べたところ、100ミリリットル当たりで「そうふう」は13ミリグラム、「さえみどり」は12ミリグラムのケルセチン配糖体がありました。これに対し、「やぶきた」は5ミリグラムで、ほかの品種もおおむね8ミリグラム以下でした。
 「そうふう」は2007年~2014年の間の4年分、「さえみどり」は2003年~2014年での9年分をそれぞれ調査。複数年の平均は、2品種とも100ミリリットル当たり14±6ミリグラムと、高い数値であることが確認されました。
 茶葉のどの部分に多く含まれているかも分析したところ、先端の「一芯一葉」と茎には少なく、先端から2番目以下の熟した葉に多いと判明しました。葉を選別すれば、よりケルセチン配糖体の含有量の高い茶にすることができます。
 「そうふう」は、2005年に品種登録され、花のような香りが特徴です。1991年に開発された「さえみどり」は、強いうまみと鮮やかな色の高品質の茶として知られています。
 野菜茶業研究所の担当者は、「もともと緑茶に多いカテキンに加えて、ケルセチン配糖体が天然で多く含まれているという強みを生かし、新しい飲料の開発も検討していきたい」と話しています。

 2015年10月19日(月)




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