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■マンモ検診の推奨年齢、45歳に引き上げ 米国がん協会が新指針 [健康ダイジェスト]

 がん撲滅に取り組む米国の有力な非営利団体「米国がん協会」は20日、マンモグラフィー(乳房X線撮影検査)による女性の乳がん検診についての指針を改定し、毎年の受診を推奨する年齢を従来の40歳から45歳に引き上げました
 同協会によると、マンモグラフィーで乳がんの約85パーセントを発見できるものの、がんではないのにがんの疑いを指摘され、追加検査が必要になるケースも多いといいます。発症の危険性が比較的低い40歳代前半では、組織の一部を取り出す過剰な精密検査による体の負担も大きいといいます。
 このため新指針では、45歳から毎年受診し、55歳以降は2年に1回受診することを推奨しました。ただ、40歳以上の本人が希望する場合は、毎年受診してもかまわないとしています。家族にがん患者がいる場合などは、医師に相談した上で、早めの受診を勧めています。
 医師や自分自身が乳房のしこりを調べる視触診は、マンモグラフィーの精度が高まっていることなどもあり、「明確な効果が確認できない」として推奨対象から除外しました。本人が視触診で異常に気付いた場合は、すぐに医師に知らせるよう求めています。
 米国がん協会は、「さまざまな研究成果文献を分析した結果で、検診を行うことの利点と欠点のバランスを取った」と説明しています。
 一方、日本乳癌学会が定める診療指針は、40歳からのマンモグラフィー検診を推奨。独自に日本人の症例などを調べた文献などで調査しているため、日本での検診の在り方にすぐには影響しないとみられます。
 厚生労働省の担当者は、「そのまま日本に当てはまるとはいえない。今後、科学的知見が増えることで必要が出てくれば、がん検診の見直しの議論を再開する」と話しています。

 2015年10月23日(金)




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