■新型ノロウイルス、大流行の恐れ高まる 厚労省が注意を呼び掛け [健康ダイジェスト]
今年9月以降に国内で発生したノロウイルスの集団感染は、「G2・17」という新型ウイルスによるものだったことがわかり、国立感染症研究所は、今後、新型ウイルスによる大きな流行が起きる恐れが高まったとしていて、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼び掛けました。
激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスの「G2・17」という新型は、昨年、国内で初めて感染が確認されましたが、国立感染症研究所が今年9月以降、国内で起きた集団感染のうち、遺伝子のタイプが判明したものを調べたところ、そのほとんどが新型ウイルスによるものでした。
ノロウイルスの流行は毎年11月以降本格化しますが、国立感染症研究所は今シーズン、新型ウイルスによる大きな流行が起きる恐れが高まったとしています。
また専門家は、新型ウイルスは遺伝子が変異しているため、現在、医療機関などで使われている迅速診断キットでは、感染を見逃す恐れがあり、病院や保育園などで感染拡大を防ぐ対策が遅れることが懸念されるとしています。
ノロウイルスに詳しい国立感染症研究所の片山和彦室長は、「今回のようにウイルスの形が大きく変わった時には、人々の体に抗体が十分にできておらず、感染が拡大しやすい。大流行が起きる可能性が高まっているといえる」と話しています。
また、「新型ウイルスは、今の迅速診断キットでは、十分見付けられない可能性がある。これまで優れたキットとして広く使われているので医療現場でノロウイルスの感染ではないと判断してしまいかねず、例えば保育園や高齢者施設などで、適切な対処ができず、感染が広がってしまう恐れもある。今回は、迅速診断キットの結果にかかわらず、患者の状況をみていただき、おう吐や下痢という、ノロウイルスの感染特有の症状が認められる場合には、適切な方法で便などの処理を行ってほしい」と話しています。
なお、ノロウイルスなどの感染によっておう吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎の患者報告数が、宮崎県を除く九州の6県で前週を上回ったことが23日、各県がまとめた患者報告でわかりました。宮崎県の一部の地域では警報レベルを超過しており、感染が広がっている自治体では、患者のおう吐物や便を処理する際に注意を払うことや、手洗いなど予防策の徹底を求めています。
2015年10月25日(日)
激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスの「G2・17」という新型は、昨年、国内で初めて感染が確認されましたが、国立感染症研究所が今年9月以降、国内で起きた集団感染のうち、遺伝子のタイプが判明したものを調べたところ、そのほとんどが新型ウイルスによるものでした。
ノロウイルスの流行は毎年11月以降本格化しますが、国立感染症研究所は今シーズン、新型ウイルスによる大きな流行が起きる恐れが高まったとしています。
また専門家は、新型ウイルスは遺伝子が変異しているため、現在、医療機関などで使われている迅速診断キットでは、感染を見逃す恐れがあり、病院や保育園などで感染拡大を防ぐ対策が遅れることが懸念されるとしています。
ノロウイルスに詳しい国立感染症研究所の片山和彦室長は、「今回のようにウイルスの形が大きく変わった時には、人々の体に抗体が十分にできておらず、感染が拡大しやすい。大流行が起きる可能性が高まっているといえる」と話しています。
また、「新型ウイルスは、今の迅速診断キットでは、十分見付けられない可能性がある。これまで優れたキットとして広く使われているので医療現場でノロウイルスの感染ではないと判断してしまいかねず、例えば保育園や高齢者施設などで、適切な対処ができず、感染が広がってしまう恐れもある。今回は、迅速診断キットの結果にかかわらず、患者の状況をみていただき、おう吐や下痢という、ノロウイルスの感染特有の症状が認められる場合には、適切な方法で便などの処理を行ってほしい」と話しています。
なお、ノロウイルスなどの感染によっておう吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎の患者報告数が、宮崎県を除く九州の6県で前週を上回ったことが23日、各県がまとめた患者報告でわかりました。宮崎県の一部の地域では警報レベルを超過しており、感染が広がっている自治体では、患者のおう吐物や便を処理する際に注意を払うことや、手洗いなど予防策の徹底を求めています。
2015年10月25日(日)
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