■用語 アトロフィ [用語(あ)]
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アトロフィとは、爪(つめ)の甲がもろくなって、輝きを失い、委縮して小さくなる状態。オニカトロフィア、爪甲(そうこう)委縮症とも呼ばれます。
爪がきちんと育っていない状態であり、爪の甲の形が崩れ、通常の半分程度の大きさにしかならず、表面がでこぼこになります。悪化すると、ボロボロと爪の甲がはがれ落ちる症状が現れ、欠落することもあります。爪の甲が欠落すると、痛みを感じるなど不便なことが多く起こってきます。
原因としては、ごくまれに先天性ないし遺伝性のアトロフィもありますが、多くは後天性で、栄養不足、外傷、内臓の疾患に伴って生じます。
爪も皮膚の一部であり、主に蛋白(たんぱく)質の一種のケラチンで構成されているため、食事での栄養バランスの偏りや過度のダイエットなどで、爪に必要な蛋白質が不足することで、アトロフィを生じることがあります。
爪の付け根の皮下にあり、爪を作り出している爪母を強打したり、傷付けたりして、爪母が損傷することで、アトロフィを生じることもあります。この場合、爪母に損傷が加わってから数週間後に、爪の発育不全の状態が現れます。
胃腸などの疾患があるために、体内で栄養の吸収が悪くなり、極度の栄養不足になることで、アトロフィを生じることもあります。
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皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、爪の甲の委縮、欠落を起こし得る食事摂取の状況、外傷の有無を聞いたり、胃腸などの疾患を検査したりします。
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、栄養不足が原因でアトロフィを生じている場合、栄養バランスのとれた1日3食の食生活を心掛け、爪の健康に必要な栄養素である蛋白質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB、さらにコラーゲン、野菜や海藻類に多く含まれるミネラル類などをしっかり摂取してもらいます。
爪を作り出している爪母の損傷が原因でアトロフィを生じている場合、現在の医療では手当できないとされています。爪が委縮、欠落して直接さらされた爪床部分の皮膚からばい菌が侵入して、感染症を起こしやすくなるのを防ぐ補助医療目的で、人工爪(付け爪)をつけることもあります。
胃腸などの疾患が原因でアトロフィを生じている場合、その原因となる疾患を治療することが先決です。
日常では、爪を保護するためにも、水仕事をする際は柔らかいゴム手袋を着けるようにし、使った後にハンドクリームなど油分の高いもので保湿ケアを行うこと、指先に過度の力を入れないこと、指先を圧迫したり強い刺激を与えないことが予防となります。
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