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■はやり目の流行の勢い衰えず 冬に向け警戒が必要 [健康ダイジェスト]

 はやり目と呼ばれる流行性角結膜炎の流行が例年よりも拡大していることが、国立感染症研究所の調査で4日、わかりました。例年であれば患者が減る秋になっても流行が続き、勢いが衰えないまま患者が増える冬場に突入する恐れがあり、専門家は注意を呼び掛けています。
 国立感染症研究所のまとめによると、今年は8月中旬以降、全国の定点医療機関からの報告が急増。最新データの10月19日~25日の1週間の速報値では、1医療機関当たりの患者数が全国平均で0・95人と、過去10年間で最多だった2005年同期の0・92人を上回りました。
 都道府県別では、宮崎が5・50人、鳥取県が4・33人、熊本県が4・11人、愛媛県が3・50人、長崎県が3・38人など西日本で多くなっています。
 流行性角結膜炎は、夏風邪のウイルスの一種であるアデノウイルスの感染で引き起こされる目の病気で、結膜の充血や涙、目やにが特徴。涙や目やにを介して感染し、特別な治療法はなく、対症療法が中心となります。
 国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「今季は過去5年以上大きな流行がなかったウイルスのタイプが主流となっており、患者数が増えた」とみています。
 アデノウイルスは感染力が強く、かかった場合は学校保健安全法の規定で、幼稚園から大学までの学校で出席停止となります。停止期間は感染を広げる恐れがなくなるまでで、多くは7~10日間程度。
 以前は、流行性角結膜炎はプールで移る夏の病気として知られ、大きな流行があった1980年代から90年代までは、6月中旬から下旬にかけて増え始め、7月下旬から8月下旬をピークとした季節性がみられました。近年では、かつてのような明確な季節性は見られず、一年中、感染者が出るようになっています。
 目の感染症に詳しい福岡大医学部の内尾英一教授は、「今年は家庭内感染が多い。タオルの共有はせず、手洗いが大事だ」と指摘しています。

 2015年11月6日(金)




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