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■エボラ出血熱、シエラレオネでも終息宣言 WHOが発表 [健康ダイジェスト]

 西アフリカで過去最悪の規模で感染が拡大したエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は7日、感染者が最も多かったシエラレオネで流行が終息したと発表しました。
 しかし、隣国ギニアではまだ新たな感染者が出ており、WHOは引き続き警戒を緩めないよう呼び掛けています。
 エボラ出血熱は、昨年3月ごろからリベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国を中心に感染が拡大し、WHOによりますと、この3カ国で疑い例も含めると2万8000人以上の感染者が報告され、このうち1万1000人以上が死亡しました。
 中でもシエラレオネは、感染者数が全体の半数近くの1万4109人を占め、死者も3955人を超える中で、エボラ出血熱対策に当たった医療従事者307人が感染し、221人が死亡しました。
 隔離などの感染対策を徹底したことで、今年に入ると感染者数が減り続け、9月下旬以降、新たな患者が最長潜伏期間の2倍に当たる42日間にわたり報告されなかったことから、シエラレオネ政府とWHOは流行が終息したと判断しました。
 シエラレオネは今後、復興に向けて歩み出しますが、感染の長期化で深刻な影響を受けた医療体制や経済の立て直しが急務となっています。
 また、隣国のうち、4800人あまりの死者を出したリベリアでも、今年5月にいったん終息が宣言された後、感染者が再確認され、9月に再び終息が宣言されています。
 しかし、ギニアでは1日までの1週間で新規感染者が1人出ており、ウイルスが国境を越えて侵入する危険性が残っています。また、発症から9カ月を経過した男性生存者の精液にウイルスが残る可能性が指摘されるなど、終息宣言後に感染が再発する恐れは消えていません。
 WHOでは、地域全体で感染が完全に終息するまで警戒を緩めないよう呼び掛けています。

 2015年11月8日(日)




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