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■エイズウイルスの感染力を低下させる蛋白質を発見 国立感染症研究所 [健康ダイジェスト]

 人間の体内にエイズウイルスの感染力を大幅に低下させる働きを持つ蛋白質があることを国立感染症研究所のチームが発見し、エイズの新たな治療薬の開発につながると注目されます。
 エイズウイルスの感染力を大幅に低下させる働きがあるとわかったのは、人間のリンパ節の中の細胞の一部に含まれる「MARCH8」と呼ばれる蛋白質です。
 国立感染症研究所の徳永研三主任研究官や、東京医科歯科大学、長崎国際大の共同研究チームは、MARCH8を持つ細胞と持たない細胞でそれぞれエイズウイルスを培養したところ、MARCH8を持つ細胞で増えたウイルスは、ほかの細胞に感染することがほとんどできませんでした。
 このためさらに詳しく調べたところ、MARCH8を持つ細胞で増やしたエイズウイルスは、細胞に感染する際に必要なウイルス表面の突起が極端に少なくなり、感染力が大幅に低下していたということです。
 徳永主任研究官は、「体内でMARCH8をたくさん作る薬ができれば、エイズの治療効果が期待できる。表面に突起を持つ別の種類のウイルスでも感染力の低下が確認されており、今後さらに研究を進めたい」と話しています。

 2015年11月25日(水)




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