■WHO、西アフリカのエボラ出血熱の終息を宣言 2年間で死者1万1300人を超す [健康ダイジェスト]
西アフリカで過去最悪の規模で感染が拡大したエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は14日、最も大きな被害を受けたリベリアでも、ウイルスの最長潜伏期間の2倍に当たる42日間、新たな感染が確認されず、2年間余りにわたって続いた今回の感染はすべて終息したと発表しました。
エボラ出血熱は、2013年の12月から西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国を中心に過去最悪の規模で流行し、WHOによりますと、世界全体で1万1300人以上が死亡しました。
このうち、死者が4800人余りと最も大きな被害が出たリベリアでは、昨年5月、西アフリカの3カ国で初めて終息宣言が出されたものの、その後、再び感染が確認され、現地の保健当局などが対応に当たってきました。
スイスのジュネーブに本部を置くWHOのブレナン部長は14日、記者会見し、「本日、WHOはリベリアにおける最新のエボラ出血熱の感染が終息したことを宣言し、西アフリカでの把握しているすべての感染の連鎖が止まったと表明する」と述べました。
その一方で、ブレナン部長は、「今後も突発的な再発の懸念も依然としてあり、予防や監視態勢の確立が必要だ」として、今後も警戒を緩めないよう求めています。
西アフリカの3カ国では医療態勢の立て直しを始め、偏見にさらされたり仕事を失ったりした元患者への支援が急務となっており、引き続き国際社会からの支援が必要となっています。
エボラ出血熱の終息宣言が出されたことを受けて、国連児童基金(ユニセフ)も声明を発表。この中で、エボラ出血熱によって親や保護者を失った子供は、西アフリカの3カ国で2万3000人近くに上るとしています。
また、エボラ出血熱から回復した子供たちは1200人以上いるものの、周りから偏見や差別にさらされることも少なくないと指摘しています。その上でユニセフは、緊急事態が収まった後も、こうした子供たちに継続的な支援が必要だと訴えています。
2016年1月14日(木)
エボラ出血熱は、2013年の12月から西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国を中心に過去最悪の規模で流行し、WHOによりますと、世界全体で1万1300人以上が死亡しました。
このうち、死者が4800人余りと最も大きな被害が出たリベリアでは、昨年5月、西アフリカの3カ国で初めて終息宣言が出されたものの、その後、再び感染が確認され、現地の保健当局などが対応に当たってきました。
スイスのジュネーブに本部を置くWHOのブレナン部長は14日、記者会見し、「本日、WHOはリベリアにおける最新のエボラ出血熱の感染が終息したことを宣言し、西アフリカでの把握しているすべての感染の連鎖が止まったと表明する」と述べました。
その一方で、ブレナン部長は、「今後も突発的な再発の懸念も依然としてあり、予防や監視態勢の確立が必要だ」として、今後も警戒を緩めないよう求めています。
西アフリカの3カ国では医療態勢の立て直しを始め、偏見にさらされたり仕事を失ったりした元患者への支援が急務となっており、引き続き国際社会からの支援が必要となっています。
エボラ出血熱の終息宣言が出されたことを受けて、国連児童基金(ユニセフ)も声明を発表。この中で、エボラ出血熱によって親や保護者を失った子供は、西アフリカの3カ国で2万3000人近くに上るとしています。
また、エボラ出血熱から回復した子供たちは1200人以上いるものの、周りから偏見や差別にさらされることも少なくないと指摘しています。その上でユニセフは、緊急事態が収まった後も、こうした子供たちに継続的な支援が必要だと訴えています。
2016年1月14日(木)
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