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■冬の入浴、ヒートショックで命の危険も 急激な温度差に注意 [健康ダイジェスト]

 高齢者を中心に冬場に目立つ入浴中の事故で、安全な入浴法である「湯温41度以下、10分未満」を守っている人は4割だったことが、消費者庁の調査でわかりました。
 入浴中の溺死(できし)者は増える傾向にあり、消費者庁は注意を呼び掛けています。
 消費者庁は昨年12月、自宅に浴槽がある55歳以上の3900人を対象にして、入浴方法についてインターネットを通じてアンケートをしました。
 安全とされる湯温41度以下の入浴と回答したのは59パーセント、入浴時間を10分未満としたのは67パーセントで、両方を満たしていたのは42パーセントでした。
 入浴中に気を付けていることとして、全体の37パーセントが「熱い湯につからない」と回答しましたが、26パーセントは湯温42度以上で入浴をしていました。
 浴槽での溺死は、入浴時などの急激な温度差が原因となって、血圧が急激に変動するヒートショックが切っ掛けになる心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞が主な原因といいます。
 ヒートショックが起きるメカニズムは、①まず、脱衣所が寒いと血圧が上昇する、②また、浴室が寒いとさらに血圧は上昇、③そして浴槽に入ると、熱さのために交感神経が緊張して、さらに血圧は上昇する、④その後、浴槽内で体が温まると血管が広がって、血圧が急激に下がる。この変動が大きな問題を起こします。
 厚生労働省の人口動態統計によると、家庭の浴槽での溺死事故は2014年に4866人で、10年前から約1・7倍に増加。うち91パーセントが65歳以上でした。
 消費者庁は、「高齢者の増加が溺死の増加につながっており、正しい入浴方法を知ってもらいたい」としています。
 消費者庁のまとめによる安全な入浴方法は、①入浴前に脱衣場を暖める、②浴槽にお湯を張る時はシャワーからお湯を張って浴室全体を温める、③湯温は41度以下、湯につかる時間は10分未満に、④浴槽から急に立ち上がらない、⑤飲酒、食事直後の入浴は控える、⑥入浴する前に同居者に一声かける。

 2016年1月24日(日)




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