SSブログ

■加齢による薄毛、コラーゲン減が要因 東京医科歯科大が発表 [健康ダイジェスト]

 年齢とともに髪の毛が薄くなるのは、毛穴の奥にある蛋白質の一種のコラーゲンが減り、毛を生やす器官が縮小するため――。
 東京医科歯科大学の西村栄美教授らの研究チームは、加齢に伴う毛の減少の仕組みをマウス実験で解明しました。人間でも同じような現象が、確認できました。コラーゲンの分解を防ぐ物質を探し出せば、毛髪が薄くなることを防ぐことも期待できます。
 研究成果は、米科学誌サイエンスに5日掲載されました。
 毛を生やすのは「毛包」という器官で、毛包がうまく働かないと、脱毛しやすくなったり、薄毛になったりすることがわかっています。
 研究チームは、毛包の基となる幹細胞が、年を取ると毛包に育ちにくくなる現象に着目。マウス実験では、老化で幹細胞のDNAに傷が残り、「17型コラーゲン」を分解する酵素が多く出るようになっていました。17型コラーゲンが分解されて減少すると、毛包が小さくなることを突き止めました。遺伝子操作でコラーゲンが過剰に出るようにしたマウスでは、同じ年齢の薄毛マウスより毛包の縮小などが抑えられました。
 人の頭皮でも50~70歳代の毛包は20~30歳代より小さく、17型コラーゲンの量も減っていました。研究チームは、マウスと同様の仕組みが働いていると考えられるとしています。
 研究成果は、がんの放射線治療で髪の毛が抜けてしまう患者の治療にも役立つとみられます。
 西村栄美教授は、「加齢で髪の毛が薄くなる仕組みがかなりわかってきた。コラーゲンの減少を抑える治療薬の候補となる物質を探し、数年以内に動物実験を行った上で、人の脱毛を防ぐような治療薬を5~10年で開発したい」と話しています。

 2016年2月7日(日)




nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0