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■アクリルアミド、発がん性懸念なしとせず 食品安全委 [健康ダイジェスト]

 内閣府・食品安全委員会の作業部会は16日、高温で揚げたり炒めたりした野菜などに含まれる発がん性物質「アクリルアミド」の摂取と日本人の健康への影響について「リスクは極めて低いが、動物実験の結果から、懸念がないとはいえない」との最終評価の結果案をまとめました。食品安全委員会は、摂取量を減らすよう促しています。
 作業部会(青木康展座長)は2011年から、アクリルアミドのリスクを検討してきました。
 アクリルアミドは、食品に含まれるアミノ酸(アスパラギン)と糖が120度以上の加熱によって反応して生じます。微量でも遺伝子を傷つける作用を持ちます。
 国立環境研究所や農林水産省の最新データで、日本人の平均推定摂取量は、体重1キロあたり1日0・24マイクログラム(マイクロは100万分の1の単位)でした。欧州連合(EU)加盟国(0・4〜1・9マイクログラム)より低く、香港(0・21マイクログラム)とほぼ同じでした。
 どこから取っているかをみると、約6割を占めたのは炒めたモヤシやキャベツ、フライドポテトなど高温調理した野菜。2番目はコーヒーや緑茶などの飲料。ポテトスナックなど菓子類は、16パーセントと少なめ。
 今回の調査でも、人への健康影響は明確ではないとの結論になりましたが、動物実験でがんが認められた最少量と日本人の平均推定摂取量が比較的近いことから、「懸念がないとはいえず、できる限り低減に努める必要がある」との評価になりました。
 佐野洋委員長は、「野菜を避ければいいということではない。野菜には栄養があり、食べることで健康によい影響がある。過度の加熱を避けて適切に調理することと、特定の食品に偏らない食生活が大切だ」と述べました。

 2016年2月20日(土)




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