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■インフルエンザ患者、過去10年で2番目に多い205万人に [健康ダイジェスト]

 今月14日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たり39・97人で、過去10年間で2番目に高い値となったことが、国立感染症研究所の調査でわかりました。
 専門家は「流行はピークを迎えた可能性があるが、今後も患者の多い状態が続くので対策を徹底してほしい」と呼び掛けています。
 国立感染症研究所によりますと、2月8日から14日までの1週間に全国およそ5000の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たり39・97人となり、これを基に推計した全国の患者数は205万人で、今シーズン初めて200万人を超えました。
 流行状況を表す1医療機関当たりの患者数を都道府県別にみますと、愛知県が最も多く58・5人、次いで沖縄県が50・81人、埼玉県が49・13人、福岡県が48・08人、岐阜県が46・86人などとなっています。また、鳥取県を除くすべての都道府県で、大きな流行が起きているおそれを示す「警報レベル」を超える患者数の地域が出ています。
 一方、年齢別では14歳以下の患者が推計99万人と、全体の半数近くを占めています。厚生労働省によりますと、休校や学級閉鎖などの措置をとった保育所や幼稚園、それに小学校、中学校、高校などの数は6385と、昨年の同じ時期の3倍以上に上っているということです。
 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「流行はピークを迎えた可能性があるが、今後しばらくは患者の多い状態が続く。受験を控えた子供さんも多いと思うので、手洗いやうがいなどの対策を徹底するとともに、もしインフルエンザにかかったら、症状が治まっても決められた期間は学校を休んで家で静養してほしい」と話しています。
 インフルエンザの患者が全国的に増える中、今シーズンは、7年前に「新型インフルエンザ」として流行したH1N1型ウイルスなど4種類の型が流行していることがわかりました。H1N1型で全体の半数以上に上ったほか、A香港型と2種類のB型の合わせて4種類のウイルスが全体の9割以上を占めているということです。
 これに対し、今シーズンのインフルエンザワクチンは、4種類のウイルスの型におおむね適合しているということです。
 厚生労働省の担当者は、「今シーズンはインフルエンザの流行入りが例年に比べて遅く今後、さらに患者が増えるおそれがある。東京などで患者が減ったが、西日本では増加が続く可能性がある。うがいや手洗いなどの予防に努めてほしい」と話しています。

 2016年2月21日(日)




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