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■ジカ熱、フランスでも性交渉での感染を確認 [健康ダイジェスト]

 フランス領ギアナを訪問しているフランスのマリソル・トゥーレーヌ保健相は27日、フランスで初めてジカウイルスの性感染の症例が確認されたと述べました。ブラジルからパートナーの男性が帰国した後、相手の女性が感染したといいます。
 同保健相の関係者は、カップルはパリ地域に居住しており、「女性は典型的なジカ熱の兆候を示した」「入院はしておらず、体調は良好だ」と語りました。女性の感染は数日前に判明したもので、女性は妊娠していないといいます。
 フランスではタヒチを中心とするフランス領ポリネシアで、2013年から2014年にかけてジカ熱の感染が広がり、人口のおよそ70パーセントが感染したとみられていますが、性交渉によるとみられる感染が報告されたのは今回が初めてだということです。
 ブラジルは、蚊が媒体するジカウイルスへの感染者が最も多く、現在150万人が記録されています。2番目に多いコロンビアでも、27日現在4万2706人が記録されています。
 世界保健機関(WHO)によると、これまでに世界46カ国でジカウイルス感染者が報告されています。ジカウイルスを媒介するネッタイシマカは130カ国で生息しており、将来的には爆発的にウイルス感染が拡大する可能性があります。
 ジカウイルス感染の大抵の症例では、症状はインフルエンザに似た比較的軽いものですが、妊婦が感染した場合に胎児の脳と頭部が異常に小さい状態で生まれる小頭症の発症につながるという見方が強くなっており、国際的な警鐘が鳴らされています。
 一方、ブラジルなど中南米で昨年から流行しているジカ熱は、太平洋の島々で流行した数年前にはデング熱と同程度の感染力だったとする分析を、東京大の西浦博准教授(理論疫学)らの研究チームがまとめ、29日付の感染症専門誌電子版に発表しました。
 現在の感染力は不明ながら、拡大防止策を検討する際の基本データになるといいます。
 ジカ熱は2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で、2013年から2014年にかけてフランス領ポリネシアで流行しました。研究チームは患者が発症した時期をもとに、1人の患者から何人に広がったかを計算。人口の7割が感染したヤップ島では平均4・3~5・8人、ポリネシアでは平均1・8~2・0人との結果でした。

 2016年2月29日(月)




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