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■おたふく風邪、患者が増加中 前回流行に次ぐ高い水準で推移 [健康ダイジェスト]

 流行性耳下腺炎、いわゆる、おたふく風邪の患者が、増えています。国立感染症研究所が3日発表した集計によると、5月は前回流行した2010年に次いで高い水準で推移しており、注意報が出た県もあります。
 専門家は合併症を引き起こすこともあるとして、手洗いやうがいに加えワクチンの接種など対策の徹底を呼び掛けています。
 国立感染症研究所によると、5月9日から15日までの1医療機関当たりの患者報告数は0・95人。5月16日から22日までの患者報告数も同数の0・95人で、いずれも過去5年間の同時期平均に比べて多くなっています。
 5月16日から22日までの1週間の患者数を都道府県別でみると、宮崎県(3・42人)、山形県(3・07人)で、注意報を出す基準(3人)を超えていました。ほかには佐賀県(1・91人)、鹿児島県(1・82人)、石川県(1・72人)、奈良県(1・68人)、岡山県(1・59人)、埼玉県(1・37人)などで多くなっています。
 おたふく風邪は、4~5年周期で流行を繰り返し、ここ数週間は流行した2006年、2010年に次いで高い水準だといいます。
 子供を中心に流行するウイルス性の感染症であり、2~3週間の潜伏期間後、発熱や耳の下のはれなどを引き起こし、物をかむ時にあごが痛むことが多いのが特徴ですが、無菌性髄膜炎や脳炎などを伴ったりすることがあるほか、1000人に1人ほどの割合で難聴になるとする報告もあります。
 感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「合併症は難聴が特に多く、発症に気が付きにくいので注意が必要だ。任意だが、予防にはワクチン接種を勧めたい」と話しています。

 2016年6月5日(日)

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