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■iPS細胞を使った網膜移植再開へ 理研、京大の備蓄細胞で [健康ダイジェスト]

 理化学研究所の多細胞システム形成研究センター(神戸市中央区)は、遺伝子変異が見付かったため中止していたiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った網膜移植を、近く再開します。
 患者自身ではなく、他人の細胞から作ったiPS細胞を初めて利用する方針。神戸市立医療センター中央市民病院、京都大、大阪大の3機関と連携し、研究を加速させます。
 理研多細胞研の高橋政代プロジェクトリーダーらは、2014年9月にiPS細胞から作った網膜色素上皮細胞の移植を世界で初めて実施。しかし、2例目は細胞の遺伝子変異が見付かったため、移植を見送っていました。
 移植の対象は、網膜が傷んで失明の恐れがある「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」の患者。移植時に拒絶反応が少ないとされる特殊な型の他人の細胞から作り、備蓄されているiPS細胞を使い、病気の進行を抑えます。
 他人の細胞を使えば、安全性が確認されたものを移植できるほか、一から培養するのに比べ時間やコストが削減できるメリットがあります。
 4機関は5月30日付で連携協定を締結しており、京都大のiPS細胞研究所(山中伸弥所長)が備蓄しているiPS細胞を提供し、移植手術などは中央市民病院と大阪大が担当します。

 2016年6月6日(月)

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