■近視の子供、眼底検査で失明リスク診断可能に 東京医科歯科大が発表 [健康ダイジェスト]
近視の子供の眼底検査をすることで、将来、近視の悪化で失明するリスクがあるかどうかを診断できることがわかった、と東京医科歯科大の研究グループが7日、発表しました。
大野京子教授と横井多恵助教の研究グループは、眼鏡などで矯正しても視力が0・7未満の状態で、失明の原因の約2割を占める「病的近視」に着目。
15歳以下で初めて近視と診断され、成人後に病的近視を発症して実際に失明した患者19人について、眼底検査の結果を過去に逆上って分析しました。
その結果、17人は5~15歳で網膜が薄くなり、視神経の周囲が黄色く変色していました。矯正によって良好な視力を保てる通常の近視にはみられない特徴で、病的近視になって失明する可能性があるかどうかの判別に使えるといいます。
大野教授は、「子供の近視は増加しており、失明するリスクの有無が早くわかれば不安を取り除ける場合もある。失明を防ぐ治療法の確立にもつなげたい」と話しています。
病的近視は、国内の患者数が40歳以上の約5パーセントと推定され、このうち20~25パーセントが黄斑変性や緑内障などの合併症を引き起こして失明するといいます。
近視とは、長時間、近距離のものに焦点を合わせた結果、水晶体が縮まったまま戻らなくなり、遠距離のものに焦点が合わせにくくなるという状態のこと。通常の近視は、眼鏡やコンタクトなどでピントを後ろに合わせてあげることで矯正が可能。
強度近視は、通常の近視よりさらに角膜の頂点から中心窩(か)までの長さに相当する眼軸が長く、目から入った光の焦点を網膜に合わせることができず、矯正が効かずに常にぼやけて見えてしまうという状態。この強度近視の状態が長く続くと、目の網膜や脈絡膜へ負荷がかかり、眼底にさまざまな異常が発生します。これが、病的近視です。
2016年6月10日(金)
大野京子教授と横井多恵助教の研究グループは、眼鏡などで矯正しても視力が0・7未満の状態で、失明の原因の約2割を占める「病的近視」に着目。
15歳以下で初めて近視と診断され、成人後に病的近視を発症して実際に失明した患者19人について、眼底検査の結果を過去に逆上って分析しました。
その結果、17人は5~15歳で網膜が薄くなり、視神経の周囲が黄色く変色していました。矯正によって良好な視力を保てる通常の近視にはみられない特徴で、病的近視になって失明する可能性があるかどうかの判別に使えるといいます。
大野教授は、「子供の近視は増加しており、失明するリスクの有無が早くわかれば不安を取り除ける場合もある。失明を防ぐ治療法の確立にもつなげたい」と話しています。
病的近視は、国内の患者数が40歳以上の約5パーセントと推定され、このうち20~25パーセントが黄斑変性や緑内障などの合併症を引き起こして失明するといいます。
近視とは、長時間、近距離のものに焦点を合わせた結果、水晶体が縮まったまま戻らなくなり、遠距離のものに焦点が合わせにくくなるという状態のこと。通常の近視は、眼鏡やコンタクトなどでピントを後ろに合わせてあげることで矯正が可能。
強度近視は、通常の近視よりさらに角膜の頂点から中心窩(か)までの長さに相当する眼軸が長く、目から入った光の焦点を網膜に合わせることができず、矯正が効かずに常にぼやけて見えてしまうという状態。この強度近視の状態が長く続くと、目の網膜や脈絡膜へ負荷がかかり、眼底にさまざまな異常が発生します。これが、病的近視です。
2016年6月10日(金)
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