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■老化物質「AGE」、虫歯の進行にブレーキ 大阪大が発表 [健康ダイジェスト]

 歯に蓄積した老化物質「AGE」(終末糖化産物)の働きで、年を取ると虫歯の進行が遅くなるという研究結果を、大阪大学の三浦治郎助教(総合歯科学)らのチームが明らかにし、歯学専門誌電子版に15日発表しました。
 虫歯への耐性を強めているとみられ、チームは「加齢と虫歯の関係性の解明や、AGEを利用する治療法開発につながる可能性がある」としています。
 チームによると、AGEはタンパク質の糖化により作られる物質で、多くの種類があります。加齢に伴って体内に蓄積され、老化に関与するほか、糖尿病や動脈硬化、腎不全などを悪化させる物質として研究が進んでいます。
 チームは、歯の象牙質と呼ばれる部分で、AGEが虫歯になっている個所に多く蓄積していることを、蛍光現象を利用した特殊な測定法で詳細に観察するのに成功しました。分析を進めると、AGEが多い個所は、虫歯の原因となる酸や酵素を加えても歯が溶けにくいことが判明しました。
 高齢者は、歯の象牙質にAGEが多く蓄積され、酸や酵素に対する耐性が強まるため、若年者よりも虫歯が進行しにくい傾向があるとみています。

 2016年8月15日(月)

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