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■全国で流行のはしか、患者数が計115人に 1週間前から33人増 [健康ダイジェスト]

 関西空港などで集団感染が発覚したはしか(麻疹)の患者が、今年1月から9月11日までに全国で計115人になったと、国立感染症研究所が20日、速報値を発表しました。
 1週間前の発表より33人増えており、直近の4週間では96人と、集中的に感染が確認されています。昨年は1年間で35人でした。患者が100人を超えたのは、2014年の462人以来2年ぶりです。
 専門家は、「ワクチン接種はまずは子供を優先してほしい」と注意を呼び掛けています。
 国立感染症研究所によると、今年の週ごとの患者数は8月の第2週までは0~3人で推移していましたが、8月中旬以降は週当たり13人~37人が報告されました。
 115人の患者のうち、大阪府が43人で最も多く、兵庫県と千葉県がいずれも21人、東京都11人と続きます。
 年齢別では20歳代が38%と最多で、30歳代が20%。ワクチン未接種で免疫が不十分な人が少なくない乳幼児から若年層が中心で、40歳未満が9割近くを占めています。
 はしかは感染力が強く、空気感染します。感染防止にはワクチン接種が有効ですが、厚生労働省の専門家部会では複数の委員が「ワクチンが足りないとの声がある」と指摘し、子供の定期接種を優先することを確認しました。
 日本は、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局によって2015年3月に、はしかが「排除状態」と認定されました。全国の地方衛生研究所が最近の患者のウイルスの遺伝子型を調べたところ、判明分は大半が中国や東南アジアに多いタイプでした。そのため国立感染症研究所は、今回の感染は海外から持ち込まれたウイルスが国内で広がったとみています。
 大阪府での集団感染について、国立感染症研究所の多屋馨子・感染症疫学センター第三室(予防接種室)長は、「適切な対応で3次感染は抑えられたと考えている」と分析し、「未接種や1度しかワクチンを受けたことがない人は、ワクチンが十分流通した後に接種を受けてほしい」と呼び掛けています。

 2016年9月20日(火)

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