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■19成分を含む薬用せっけん、代替品に切り替えを アメリカでの販売禁止受け厚労省 [健康ダイジェスト]

 米食品医薬品局(FDA)が抗菌成分「トリクロサン」や「トリクロカルバン」など19種類の成分を含むせっけんの販売を禁止するのを受け、厚生労働省は1日までに、対象成分を含む「薬用せっけん」を1年以内に代替製品に切り替えるよう促す通知を、都道府県を通じて製造販売会社に出しました。
 日本石鹼(せっけん)洗剤工業会などは9月26日、対象成分を含む「薬用せっけん」の切り替えに取り組むよう会員会社に要請。同会は、「有効性や安全性に問題はないと考えているが、国際的な状況や消費者の安心を考慮し、大局的に判断した」と話しています。
 対象商品の製造販売会社は、対象成分を含まない代替製品への切り替えを前向きに検討しているといいます。
 厚労省はこうした業界の取り組みを促すため、製造販売会社に対し1年以内に代替製品の承認申請をするか、承認取り下げの届け出を国へ出すよう求めています。承認申請があった場合、通常は6カ月かかる審査期間を短くします。
 トリクロサンなどを含むせっけんは、国内では「薬用せっけん」に分類されています。医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、医薬部外品として、国の承認を得て広く販売されており、薬用ボディーソープや薬用洗顔料なども含みます。
 厚労省によると、対象成分を含む薬用せっけんは約800品目ありますが、今までに健康被害の報告はないといいます。
 厚労省は今後、根拠となる研究報告などFDAの措置に関する情報を確認し、国内の薬用せっけんの種類や流通状況を調査します。その調査結果を踏まえ、規制するかどうかを検討します。
 FDAは9月2日、「通常のせっけんと水で洗うより抗菌効果があるという科学的な根拠がなく、長期的な安全性も検証されていない」などとして、トリクロサンやトリクロカルバンなどを含むせっけんを1年以内に販売停止する措置を発表していました。
 一部のアメリカの企業は、すでにこうした成分の使用を中止しているといいます。

 2016年10月1日(土)

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