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■用語 心因性鼻炎 [用語(さ行)]





[メール]心の問題によって、鼻詰まりなどが引き起こされる症状
 心因性鼻炎とは、慢性ストレス、うつ病、気分変調性障害(神経症)など心の問題によって、鼻詰まりなどが引き起こされる症状。
 鼻炎には、アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎、好酸球増多性鼻炎などのほかに、非アレルギー型で鼻粘膜がうっ血して膨張し、鼻詰まりが主体となる症状に分類されるものがあります。このような、うっ血型の鼻炎として、この心因性鼻炎や、薬剤性鼻炎、妊婦性鼻炎、寒冷性鼻炎、内分泌性鼻炎などがあります。
 鼻詰まりは、鼻の中の粘膜がうっ血してはれることが原因で引き起こされますが、自律神経とも深い関連性があります。
 自律神経は、発汗、呼吸、体温調整など、さまざまな身体機能を調整する重要な神経で、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで健康な体を維持できます。交感神経は、興奮した時や動いている時に優位となり、副交感神経はリラックスしたり、じっとしている時に優位になります。
 自律神経は血流も調節しており、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、うっ血状態になり、鼻詰まりを引き起こしやすくなります。つまり、夜更かしや睡眠不足など、不規則な生活が自律神経の乱れを引き起こします。
 交感神経と副交感神経のバランスを維持するには、早寝早起き、定期的な運動、入浴、就寝前のテレビやパソコンを控えることが大切です。
 夜更かしや睡眠不足など、不規則な生活が自立神経の乱れを引き起こすのと同様に、仕事や学業、対人関係などで積み重なるストレスに長期間さらされたり、強い憂うつ感が長く続き、何事にもやる気がなくなるうつ病を患ったり、症状が軽い反面、長く続くタイプのうつ病である気分変調性障害(神経症)を患ったりすると、自律神経のバランスが崩れ、免疫力も低下する結果、物理的には鼻が詰まっていないにもかかわらず、鼻が詰まったように感じ、極端な例になると呼吸困難を感じることもあります。
 この心因性鼻炎の主な原因は、慢性ストレスです。人間はストレスにさらされると興奮したり、緊張したりします。この興奮や緊張によって、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が活性化した状態が継続すると、心因性鼻炎の症状が現れてきます。
 また、思い悩むことが多くなってしまうと、脳が休まらなくなり交感神経が活性化したままの状態となり、自律神経失調症のような症状になると眠れなくなってしまいますが、それとともに心因性鼻炎を発症することもあります。
 心因性鼻炎の場合、耳鼻科、耳鼻咽喉(いんこう)科で鼻炎の治療を受けても治りませんので、精神科や心療内科などでの治療が必要になります。
[メール]心因性鼻炎の治療
 耳鼻科、耳鼻咽喉科で「原因不明」とか、「気のせい」といわれることもありますが、心因性鼻炎は原因不明でもなく、単なる気のせいでもありません。気持ちだけで、心因性鼻炎を治すことできません。鼻詰まりのもとは、慢性ストレスや精神の疾患であり、適切な治療で回復します。
 精神科や心療内科の医師による治療は、薬物療法が主となります。不安障害には、抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)が使われ、不安を即効的に鎮めます。抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)も使われ、長期的な効果が得られています。
 うつ病の治療には、抗うつ薬SSRI、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が第一に選ばれる薬となります。不安が合併する時には、抗不安薬を併用します。
 薬による治療と合わせて、ストレスの原因を探ってそれを改善する心理療法なども行います。
 うつ病、気分変調性障害(神経症)の治療には時間がかかりますが、適切な治療が行われれば克服することができます。根気よく治療を続けることが大切です。
 心因性の症状に対する治療で大切なのは、自律神経を鍛えてバランスを整え、免疫力を回復するという方法です。それには、日常生活でストレスをためず気分転換を図る、3食きちんとバランスのよい食事を心掛ける、早寝早起きで睡眠を十分にとる、酒やたばこ、コーヒーを控える、軽い運動を定期的に続ける、入浴で心身ともにリラックスするなどが大切です。




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