SSブログ

■イギリス発のマギーズセンター、東京に国内初オープン がん患者や家族を支援する施設 [健康ダイジェスト]

 がん患者や家族が気軽にいつでも、看護師ら専門職から支援を受けられる施設「マギーズ東京」が10日、東京都江東区豊洲にオープンしました。イギリス発祥の「マギーズセンター」の日本第一号で、無料、予約なしで相談に乗り、思いを受け止めます。
 建設費はすべて寄付で賄われ、センター長の秋山正子さん(66歳)は、「患者らが自分の力を取り戻し、前向きに生きられる切っ掛けとなる場所にしたい」と語っています。
 マギーズセンターは、乳がんで亡くなった女性造園家のマギー・ジェンクスさんの遺志を継ぎ、1996年にイギリスで開設された病院外の相談施設。イギリスや香港などの計約20カ所に広がっています。開放的な空間にキッチンやリビングを備え、家庭的な雰囲気の中で患者や家族、専門職らが対話を重ねるのが特徴です。
 その理念を受け継いだマギーズ東京は、平日午前10時~午後4時に開館。看護師や臨床心理士が常駐し、治療への向き合い方や、仕事、暮らしなどについてがん患者や家族の相談に応じます。さらに、治療中の体によい食事について学べるほか、ヨガなどの運動もできるということです。
 約80平方メートルの平屋の建物2棟と庭があり、内装には木材がたっぷりと使われ、大きなダイニングテーブルのあるオープンキッチンや相談室、一人になれる部屋などがあり、お茶を飲みに来るだけの人も受け入れます。
 看護師で、姉をがんで亡くした秋山さんと、がんを経験した会社員の鈴木美穂さん(32歳)が共同代表を務めるNPO法人が、マギーズ東京の運営を担います。
 建設費3900万円はインターネットのクラウドファンディングを始め、患者、がんで肉親を亡くした家族、一般らの寄付ですべて賄いました。建設計画が立ち上がってから2年半で、約3000人が協力し、7000万円が集まりました。イギリスのマギーズセンターと同様、今後の運営もすべて寄付で賄われます。
 センター長の秋山さんは、「がんと告げられるとショックで自分を見失う人もいるが、2人に1人ががんになり、がんとともに生きる時代なので、この施設を患者などが自分を取り戻せる場所にしていきたい」と話していました。
 問い合わせは、マギーズ東京(電話03ー3520−9913)へ。

 2016年10月11日(火)




nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0