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■用語 老人性鼻炎 [用語(ろ)]





[バー]加齢による鼻粘膜の機能低下により、鼻水が頻繁に出る状態
 老人性鼻炎とは、加齢による鼻粘膜の機能低下により、無色透明で粘り気のない鼻水が頻繁に出る状態。老人性鼻漏とも呼ばれます。
 特に、70歳以上の高齢者がなりやすいといわれています。風邪のような悪寒、せき、発熱などの症状があるわけではなく、アレルギー性鼻炎のようなくしゃみの症状があるわけでもないのに、寒い季節を中心に頻繁に鼻水が出る。寝起きから朝方にかけて、鼻水が出る量が多い。食事の時にも鼻水が出やすく、ラーメン、うどん、カレーライスなど熱い物や辛い物を食べている時にはその傾向が強い。これらが、老人性鼻炎の代表的な症状です。
 鼻は、外界から体に必要な空気を吸い込むための大切な器官。外界の空気は、乾燥していたり、そのまま肺に入ると有害なほこり・ごみのような成分も含んでいます。それゆえに、鼻の中の粘膜は常に粘液を分泌し、乾燥した空気を湿潤にして、ほこり・ごみなどの異物を粘液に絡み取ってきれいにしています。鼻の中の粘膜から分泌された粘液が過剰になっている状態が、鼻水です。
 この鼻水が頻繁に出る老人性鼻炎を生じるのは、加齢によって鼻の中の粘膜機能が低下するのが原因ではないかといわれています。
 年齢を重ねるにつれて、鼻の粘膜が本来持っている水分吸着力が低下します。それに伴い、呼吸とともに吸い込んだ空気に含まれる水分のうち、吸着しきれなかったぶんが鼻の中にたまっていき、無色透明で粘り気のない鼻水が過剰に分泌されて、体外に排出されるのです。
 この種の鼻水は、油断するとすぐに鼻から垂れてしまいます。症状がひどいと、鼻水がストレスになり、「人前で鼻水が出てしまっては恥ずかしい」、「一日中鼻をかんでいるような状態では人に会いたくない」といった気持ちを抱いて、外出を控えてしまうこともあります。
 自宅で行う対症療法として市販薬を使う場合は、「水様の鼻水を止める」などの効能をうたっている内服薬が効くこともあるようです。ただし、老人性鼻炎は加齢に伴って生じるいわば老化現象の一つであるため、副作用があって長期連用できない薬は使わないほうがよいでしょう。
 薬に頼るよりも、鼻から吸い込む空気をエアコンやスチーム型の加湿器などで温めたり、体を温めることが効果的です。朝起きたら家の中で軽く体を動かすなど、血行をよくして体を温めると、症状が柔らぐこともあります。
 外出の際には、鼻の粘膜を刺激する冷たく乾燥した空気や異物の侵入を防ぐマスクを着用することが、鼻水が出るのを防ぐ有効な手段といえます。
 熱い物や辛い物を食べている時に、鼻の粘膜が刺激されて鼻水が出るのを防ぐ対策はなく、それらを食べるのを避けることが予防になります。また、鼻を強くかまないように気を付けます。
 老人性鼻炎は薬が効きにくい傾向にありますが、全く無効というわけでもなく、また、重症の場合には、手術で鼻水を出にくくさせる方法もありますので、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診することが勧められます。
[バー]老人性鼻炎の検査と診断と治療
 耳鼻咽喉科の医師による診断では、症状に基づき、がん、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔(ふくびくう)炎を除外することで、老人性鼻炎と確定します。
 専用のスコープを使って直接、鼻腔の粘膜の状態を観察する鼻鏡検査で、がんやポリープを除外します。血液検査で、アレルギー性鼻炎を除外し、X線(レントゲン)検査で、慢性副鼻腔炎を除外します。
 耳鼻咽喉科の医師による治療では、鼻水の分泌を抑える抗ヒスタミン薬や漢方薬などの内服薬、副腎(ふくじん)皮質ホルモンや抗ヒスタミン剤が含まれる点鼻薬を主に使います。しかし、長期間の経過観察が必要です。症状を抑える薬を使用すると、その時は改善しても、再発することが多く、完全に治ることが難しいからです。
 薬物療法に効果を示さない場合は、鼻水の分泌をコントロールする自律神経の副交感神経を遮断する後鼻神経切断術という手術を行うこともあります。入院、全身麻酔の必要な手術のため、特に高齢者の場合は慎重に適応を考える必要があります。




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