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■インプラント治療を受けた4割の人にあごの骨の病気や炎症 日本歯周病学会が初の調査 [健康ダイジェスト]

 歯を失った人に金属を埋め込んで人工の歯を取り付けるインプラント治療を受けて3年以上たった人の40%余りが、細菌に感染することであごの骨が溶ける病気や、この病気になる前の段階の炎症を起こしていることが、日本歯周病学会が行った初めての調査でわかりました。
 専門家は、この病気を防ぐため、定期的に検診を受け、必要に応じて専門的な処置を受けることが重要だと指摘しています。
  歯のインプラント治療はあごの骨に金属を埋め込んで人工の歯を固定するもので、入れ歯よりも見た目が自然で、自分の歯に近い感覚が得られるなどとして希望する人が増え、国内ではおよそ300万人が治療を受けたとみられています。
 この中で、治療した部分の周りに細菌が感染して炎症が起き、金属を埋め込んだ骨が溶けるインプラント周囲炎という病気になる人が増え、日本歯周病学会が全国の実態を初めて調査しました。
 治療後、3年以上たった267人を調べたところ、9・7%の人がインプラント周囲炎にかかっており、この病気になる前の段階の炎症が起きた人を含めると43%に上るということです。
 日本歯周病学会によりますと、このインプラント周囲炎は30歳代から60歳代の人のおよそ8割がかかるとされる歯周病と似ていますが、進行が非常に早く、インプラント治療を受けて半年ほどで骨が溶け始めた患者もいるということです。
 調査した日本歯周病学会の副理事長で日本大学松戸歯学部の小方頼昌教授は、「インプラント治療を受けると半永久的に使えると思っている人が多いが、放置すれば、また歯を失う恐れがある。定期的な検診と必要な処置を受けてほしい」と呼び掛けています。
 また、大阪歯科大学の馬場俊輔主任教授は、「最近、インプラント周囲炎で受診する患者が増えている。インプラント治療で取り付けた歯は何もしなくても長持ちすると誤解している患者は多い。インプラント周囲炎になると進行が非常に早く、自覚症状も少ないので、気が付くと深刻な状態になっていることも多い。メンテナンスが重要なことを十分理解してほしい」と話しています。

 2016年11月8日(火)

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